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ひつじの日常

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2015年04月05日
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カテゴリ:暮らしの中の事故
階段の危険性



お隣のおじさんが町内会に出て来なかったのでお伺いすると、

階段から落ちて寝ている とのこと。



夜中 トイレに行こうと思って廊下に出たところ、

ふらついて階段の段に足を落としてしまったようです。

廊下からいきなり階段になっているのでしょう。


kaidan 02.jpg

上の図は、住宅金融支援機構の仕様書からの抜粋です。


一番左のイラストほどでは無いと思いますが、廊下と階段が接しているのだと想像します。

もっとも 一番左のイラストのように作るのは これはこれで難しいのですが(*^_^*)。



一番右のイラストのような作り方が出来るようなら そうしたほうが良いです。

ポイントは廊下と階段の間にある床スペースです。

仕様書ではアルコープと表現されていますが、この部分があるかないかで

廊下の安全性は大きく変わります。



踊り場の重要性



お隣のおじさんは、廊下からいきなり階段があったために階段を転げ落ちましたが、

この階段が上手く作ってありました。

平場の踊り場があったのです。

このおかげで大事には至りませんでした。


kaidan 01-a.jpg


上の図も 住宅金融支援機構の仕様書からの抜粋ですが、お隣の家の階段は

真ん中のイラストのように平らな踊り場があったため、転げ落ちたおじさんは踊り場で止まりました。


kaidan 01b.jpg


まさに こんな感じで踊り場で止まったおじさんですが 

もし1階まで落ちていたら と思うと 人ごとながらゾッとします。




高齢者の家庭内事故の18%は階段



高齢者は家庭内事故が多く、最も多い事故時の場所は「居室」

平成26年版高齢社会白書(内閣府)

国民生活センターに医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から提供された事故情報によると、65歳以上高齢者の 方が20歳以上65歳未満の人より住宅内での事故発生の割合が高く、65歳以上高齢者の事故時の場所にみると、「居室」45.0%、「階段」18.7%、 「台所・食堂」17.0%が多い。



kaidan 03.gif



高齢者のための家づくり と考えず 

若いご家族もいずれ高齢者になりますし、子どもの安全のことを考えても

階段のデザインを おろそかにしないで下さい。







加藤一高建築設計事務所
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丹羽かずたか
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最終更新日  2015年04月05日 15時31分54秒
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