テーマ:家を建てたい!(9925)
カテゴリ:暮らしの中の事故
階段の危険性
お隣のおじさんが町内会に出て来なかったのでお伺いすると、 階段から落ちて寝ている とのこと。 夜中 トイレに行こうと思って廊下に出たところ、 ふらついて階段の段に足を落としてしまったようです。 廊下からいきなり階段になっているのでしょう。 上の図は、住宅金融支援機構の仕様書からの抜粋です。 一番左のイラストほどでは無いと思いますが、廊下と階段が接しているのだと想像します。 もっとも 一番左のイラストのように作るのは これはこれで難しいのですが(*^_^*)。 一番右のイラストのような作り方が出来るようなら そうしたほうが良いです。 ポイントは廊下と階段の間にある床スペースです。 仕様書ではアルコープと表現されていますが、この部分があるかないかで 廊下の安全性は大きく変わります。 踊り場の重要性 お隣のおじさんは、廊下からいきなり階段があったために階段を転げ落ちましたが、 この階段が上手く作ってありました。 平場の踊り場があったのです。 このおかげで大事には至りませんでした。 上の図も 住宅金融支援機構の仕様書からの抜粋ですが、お隣の家の階段は 真ん中のイラストのように平らな踊り場があったため、転げ落ちたおじさんは踊り場で止まりました。 まさに こんな感じで踊り場で止まったおじさんですが もし1階まで落ちていたら と思うと 人ごとながらゾッとします。 高齢者の家庭内事故の18%は階段 高齢者は家庭内事故が多く、最も多い事故時の場所は「居室」 平成26年版高齢社会白書(内閣府) 国民生活センターに医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から提供された事故情報によると、65歳以上高齢者の 方が20歳以上65歳未満の人より住宅内での事故発生の割合が高く、65歳以上高齢者の事故時の場所にみると、「居室」45.0%、「階段」18.7%、 「台所・食堂」17.0%が多い。 高齢者のための家づくり と考えず 若いご家族もいずれ高齢者になりますし、子どもの安全のことを考えても 階段のデザインを おろそかにしないで下さい。 加藤一高建築設計事務所 http://kato-kazutaka.com/ (FB) https://www.facebook.com/kato.kazutaka.nagoya.japan 丹羽かずたか (FB) https://www.facebook.com/profile.php?id=100004948120484 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月05日 15時31分54秒
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