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テーマ:タイ(3327)
カテゴリ:タイ旅行記
ラーンクラトゥム市場を北端まで来たので、引き返しますか。
また暗闇(?)の中に入って行きます。 すると… 黒猫が一匹横切りました。 子猫ですね。 カラスに黒猫に暗く寂れた市場の組み合わせって、 あまりにも出来過ぎな感が ^_^;) 作業場っぽい一角を通り過ぎます。 母の実家があった東京下町の町工場街と同じ匂いが。 思わぬところで懐かしさを感じてしまいました。 ところで、です。 このラーンクラトゥム市場を一とおり歩いたんですが、 食堂は見かけた限りで、たった1ヶ所なんですよ。 敢えて「外食」せずに家庭で作って食べるからなんでしょうかね。 で、その恐らく唯一の食堂が、ここ。 覗きこんでみると運河べりに席があるみたいです。 せっかくだから食べてみますか! 入口にいた上半身裸のお父さんに注文して店内へ。 運河べりの席では女性が赤ちゃんの面倒をみていましたが、 「せっかくだからこちらへどうぞ」と席を空けて2階へと上がっていきました。 す、すみません。 どうやらお父さん、お母さんと息子夫婦にその子どもの3世代が 暮らすお店のようです。 料理を作ってくれているのは、なんとさっきのお父さん。 まもなく出来上がりました。 カーオパット・ガパオ・ムーサップ(豚ひき肉のバジル炒めご飯)です。 これが、意外や意外、かなりイケますよ!! 塩コショウの加減が最高です!! 私の中では上位レベルにランクイン決定~。 おっと、肝心の特等席からの風景もお見せしなくては~。 絶景、とはいきませんかねぇ ^_^;) 運河が濁っているのは、生活排水のせいじゃなくて土の色なんです。 なので全然臭いませんよ。 水辺ってだけで嬉しくなるもんです。 舟がありますが、長く使っていないような佇まい…。 ちなみに席の正面の景色はと言うと、 お母さんが洗濯を終えて、今度は食器洗い中(笑) 食堂っていうより普通のご家庭にお邪魔している感じの中で ガパオを堪能します。 すると、男性が隣へやって来て座りました。 お父さんとお母さんの息子さんのようです。30代かな? どこの国の人なのかとかお決まりの会話が始まります。 どうやって来たのかと聞かれ、バスとモーターサイでと答えると、 驚かれるのもいつものパターン(笑) でも私に興味をもってくれている様子。 嬉しいじゃないですか。 この市場は、土日ならお客さんが多いんですか? とちょっと尋ねてみました。 手持ちのガイドブックに「土日のみ営業」との情報が載ってたもので。 すると淋しそうな表情を見せて、 「この市場は、10年前まではとても活気があったんです。」 えっ? 「でも陸上交通の発達で今では静かになってしまいました。」 そうだったんですか。 ほんの10年前までは、舟が行き交う古き良き市場だったようで。 地元のナコーンパトム県が観光地化に乗り出してくれればいいのに。 そこから話がはずんで、色々な話題を話しましたよ。 なおさら一般家庭にお邪魔している心持ちに ^^ 食べ終えたところでさてそろそろと席を立とうと思ったら、 お父さん、お母さん、息子さんの3人が何やら集まって話しています。 はて? 私はそこまでスタスタ歩いて行って食事代を払います。 ガパオとオリエン(タイ式アイスコーヒー)合わせて40バーツ也。 すると息子さん、「渡したい物があります」と。 ? 手渡してくれたのは、小さな仏像のお守り。 「貰ったことはありますか?」 いえ、無いです。なんで私になんか…。 ありがとうございます! 大事にします!! お礼を言いつつ、また来ますね、と告げると、 また淋しげな顔をする息子さん。 ふっふっふ。絶対また来て驚かせてあげますよ(笑) ラーンクラトゥム市場を後にして、 入口の木橋の真ん中でお守りを眺めてみました。 こういう出会いがあるから一人旅は止められないんですよね ^^ <交通費> 歩いただけなので:0バーツ ここまでの合計:50バーツ ※旅は2012年8月13日(祝日)に行いました。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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