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「女優デカメロン」って本をご存知でしょうか?著者はあの映画評論界の長老、双葉十三郎氏。私が元々この本を知るに至った経緯は、女優リリアン・ロスの自伝「私は明日泣こう」を読んだことから始まりました。天才的な才能を持ちながら、アルコール中毒によって身を持ち崩してしまい、後に奇跡の復活を遂げたといわれる彼女の映画は一度も観たこと無いのですが(「マダム・サタン」なんて観てみたいな~)、前から彼女の人生には興味があり、楽天の古本を購入したのです。
この著書自体面白く、又古本特有の良い味持ってましたが(カバー・イラスト自体、今の時代にはまずお目に掛からないタッチ)、カバー裏ページに紹介されていた、この「女優デカメロン」に思わず目を惹かれてしまいました。 艶かしいマリリン・モンローのイラストが付いたこの作品の著者は、なんとあの、双葉十三郎氏ではないですか・・・。読みたい・・読みたい・・そんな思いを抱きつつ、約半年の時間が過ぎましたが、いや~夢って叶うものなんですね~。つい先日、スルッて感じで購入できました。初めこの著書をインターネットで調べていた時には、全然何も引っ掛からない・・って感じだったのですが、もう昭和30年代の物だし、購入は無理かな~なんて諦めかけてたその時、よく利用する古本屋で「あっ!!!」って感じで見つけたのです!本当に信じられなかった・・。少々高価でも絶対購入したい!!そう思っていたのに、価格も100円!(まぁ、それ相応の品質ではありますが)。 中味は「ゴシップ集」って感じですね。軽く読めるって感じです。只、昭和30年代ですから、著書で紹介されている女優さんの多くが、現在は故人。既に伝説化が始まっている方たちばかりが登場するのです。しかも、その当時のゴシップが今となっては貴重な資料にもなっている訳です・・・なんて言うと重く感じられるかもしれませんが、双葉先生の著書の中でも、結構異質といいますか、砕けた感じで、スルッと読めてしまいます。この著書の中では、まだオードリーも、マリリンも、グレースも、ピア・アンジェリも、エヴァ・ガードナーも、皆々生きています!ジャネット・リーはトニー・カーティスと離婚していません!!また、マリリンやエヴァが来日した際の様子や印象を、双葉先生が紹介してくれていますので、これも又貴重な記録でしょう。 双葉十三郎と言えば、私にとってはやはり、「ぼくの採点表」ですね。年代別に、日本で公開された洋画を取り上げ、作品紹介してくれていますが、お楽しみはやはり、最後の双葉氏の「ひとこと映画批評」!!故淀川長治氏とは又一味違った、ウィットに富んだひとこと映画批評は最高です!! 映画評論家としては、日本では最長老・・だとは思いますが、これからもまだまだ、益々活躍して頂きたいですね。(双葉先生は、「女優デカメロン」のことなんて、もうすっかり忘れてしまってるかしらん) ※ちなみに、現時点では一冊だけこの「女優デカメロン」が楽天フリマで出品されています。ご興味のある方はどうぞ、但し品質はあまり良くないようです・・。また読んでみて面白くなかった!と言われても私は責任持てませんので、あしからず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/27 02:30:42 PM
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