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著名な写真家、ボブ・ウィロビーの写真集「ハリウッド・スペシャル」の中で、彼女は満面幸せの笑顔を浮かべていました。
ジーン・セバーグのファンなら、彼女の悲劇的な最期はご存知でしょう。他殺、自殺、彼女の不審な死には様々な噂が飛び交いました。彼女の晩年の不幸と、写真の中の幸福な彼女は、どう考えても私の頭の中では結びつきません。 彼女に女優としてのチャンスを先ず与えたのはハリウッドでしたが、女優としての成功を与えたのはフランスでした。映画のタイトルは「勝手にしやがれ」。 映画公開時、この映画はかなりの酷評を受け、バイヤーは誰もこの映画に手を付け様とはしませんでした。その中で唯一人、この映画の魅力を敏感に感じ、買いつけ、本題とは関係の無い「勝手にしやがれ」という暴力的でありながら、当時の時代風景と、この映画の本質に見事にマッチしたタイトルをつけたのは、評論家の秦早穂子氏。 評論家やバイヤーは誰も目を向けなかったこの映画は、公開してみると熱狂的なファンを生み出し、ゴダールの名も国際的に広がりました。この映画は現在も次々と新しい世代のファンを獲得しています。 主演のJ・P・ベルモンドとジーン・セバーグも勿論国際的にその名を轟かせました。 ただ・・フランス人のジャンはこの作品の後も、次々と話題作に出演し、更なる飛躍を遂げて行きますが、一方の「巴里のアメリカ人」ジーンはその後も出演作はあるものの、女優として伸び悩む様になります。 彼女の死に至るまでの経緯をここで書くつもりはありませんが、彼女の友人だった方の証言に「彼女は、自分で自分を不幸に追い詰める才能を持った人だった」と言うのがあります。彼女の悲劇的な最期に、この才能が深く結びついている事は間違い無いでしょう。 彼女のベリー・ショートヘアーは、彼女の出演作「悲しみよこんにちは」のヒロインの名前を取って「セシルカット」と呼ばれ、一世風靡をしますが、彼女があれほど「セシル・カット」が似合うのは、芸術的に美しい頭の骨格に恵まれていたからでしょう。 さて、話し変わって「何かいいことないか子猫チャン」って映画をご存知でしょうか?ピ-ター・オトゥール&ピーター・セラーズ主演のドタバタコメディーですが、この映画に実は一瞬ジーン・セバーグが出演・・していたのですが残酷にもこのシーンはカット!う~ん見てみたいな~。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/28 04:53:08 PM
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