ここ20年間、子どもの体力・運動能力は低下し続けています。文部科学省が今年10月にまとめた国民の体力・運動能力調査によると、
立ち幅跳び
9歳男子...現在...146.2cm 85年...158.5cmだったのが、20年間で12.3cmも低下
この成績は、
20年前の9歳女子の結果 147.3cm とほぼ同じ。現在の9歳女子は 137.6cm
ソフトボール投げの飛距離
9歳男子...21.7m 20年前...25.1m に比べ3.4mも短い。
9歳女子...12.4m 20年前...14.2m 男女とも1割以上の低下。
1500m走の持久走
13歳男子...85年の平均が 366.4秒 だったのに対し、
現在は平均 383.7秒 で5%近くも遅くなっている。
このような子どもの体力低下は、
(1)学校外の学習活動や室内遊び時間の増加、外遊びやスポーツ活動時間の減少、(2)空き地や生活道路といった子ども達の手軽な遊び場の減少、
(3)少子化や、学校外の学習活動などによる仲間の減少──が直接的な原因だと考えられている。要は、子どもは年々運動をしなくなっている。
また保護者側も、子どもに対し、
外で遊ぶよりは勉強をして欲しいと考える傾向が進んだことも挙げられます。
移動には車を使うなど、生活様式が便利になるにつれて、日常生活における身体を動かす機会も減少している。
体力が低下すると、ますます体を動かさなくなり、さらに体力の低下を招くといった、悪循環に陥ることになる。また、運動不足により、肥満になりやすいのも問題だという。
実際、学校保健統計調査によると、ここ30年ほどの間に、肥満傾向児が男女とも増えてきていて、特に男子では各年齢層ともおよそ2~3倍に増加しているそうです。肥満の子どもの増加は、肥満に伴う高血圧や高脂血症などが危惧されるだけでなく、将来、糖尿病や心臓病などの生活習慣病につながるリスクもあると警告している。
この悪循環を断ち切るには、子どもに運動をする機会を上手に与えることが必要だが、運動できる場所が減っている中、それらを見つけるのも、ちょっとした苦労ではない? と 日本体育協会は文部科学省の委託を受け、「子どもの体力向上」ホームページの一部を使い、スポーツクラブやスポーツ少年団の検索サービスなどを提供しているそうです。 以上Nikkeibpより <(_ _*)> アリガトォ-ゴザイマス。☆ |