『 他界した後も人間のDNAを生き続けさせる方法を、イギリスのアートグループが編み出し、 アーティストであるゲオルク・トレメル氏と福原志保氏が設立した英バイオプレゼンス社は、亡くなって間もない愛する人のDNAを木に注入し、その木を生きた記念碑にしようと考えている。』
これらは「DNAマニホールド法」という方法を用いて行われ、木にすでに存在する核酸の冗長なトリプレットの下に人間のDNAを載せる。これらの冗長なトリプレットは木において実際に発現することはなく、余分な情報の保存を可能にしてくれるというものです。
最初の試みは日本の桜の木で行なわれる予定になっており、これにかかる費用は約3万5000ドルと試算されています。一般的な葬儀よりも少し高くなりますが、プロセスは、価格の割にはシンプルなようです。
遺伝子はまず、『遺体から皮膚のサンプルを採取し、DNAをサイレント突然変異として木の1つの細胞に保存する。次にこの細胞を、植えられる大きさになるまで育てる。こうすれば、この細胞から育った木のすべての細胞には、元の細胞に注入されたDNAの持ち主の遺伝情報が含まれるはずだ。』
ただこの木から将来的にDNAをとりだし、クローンを作ることができるようになるのか?という疑問はありますが、米ジェネティクス・センター社のデビッド・ハイマン氏は『一連の複雑な遺伝子操作を駆使すれば、保存したデータを取り出すことは可能だろうが、実際に情報を取り出すことは「故人が映っている『ベータマックス』のテープを埋めて、2050年に誰かがそのテープを再生する方法を見つけてくれるのを期待するようなものだ」と述べている。
この方法が考案された背景には英国の墓地不足があるようですが、地球温暖化などの環境対策にもなるでしょう。
日本にはすでに墓石、骨堂などの人工物を使用しない樹木葬というものもあることですし、将来的に日本でも普及される日がくるかもしれませんね。 又、人間のDNAだけではなくペットブームなどで自宅の庭に植える人も出てくるかも... もしこれらが普及すれば植木屋さんやTreeDoctorが“生物学的な墓”を管理する時代もおとずれることでしょう。
今回の試みは日本の桜の木を使用するとのことですが、学名などの情報がなくグロイーングハビットやディジースなどへの抵抗力についてはわかりませんが、もし枯れてしまったらどうするのでしょうね(:
WiredNEWS 「故人のDNAを含む木を「生きた墓標」により
<(_ _*)> アリガトォ-ゴザイマス。☆ |