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もし旅行の途中で急に体がだるくなったり、鼻水や咳が出始めたら……。

「風邪かな？」と思って、荷物を探しても常備薬が見当たらない。うっかりいつもの風邪薬を入れ忘れてしまった人も、あわてることはない。何を買えばいいのか、薬局での探し方のコツさえ知っていれば、米国でも手軽に買える市販薬はいろいろあるから。

米国の大人用の総合感冒薬としては、

日中は眠くならない「DayQuil」（デイクイル）、
寝る前には、眠くなる作用のある「NyQuil」（ナイクイル）がよいだろう。

＊　即効性があるが、効果は長くは続かないので、6時間ごとにきちんと服用するようにしよう。

熱が高く、関節痛などもあり、インフルエンザのような症状の場合に、

風邪薬に併せて、「Aleve」（アリーブ）を飲む。
胃腸が弱い人は、アリーブと一緒に「Maximum Strength Pepcid AC」
............（マキシマム・ストレングス ペプシド・エイ・シー）を一緒に服用する。

のどの痛みには、

痛みを緩和するトローチ、「Cépacol Sore Throat Extra Strengh」
............（セパコール・ソア・スロート・エクストラ・ストレングス）がよいだろう。

のどの痛みが始まるなど、風邪の最初の症状を感じた時点で

Cold-Eeze」（コールド イーズ）という亜鉛（ジンク）入りのトローチをなめ始めると、風邪の期間を短縮して、症状も軽くなるということが最近わかってきた。風邪症状のある間は1日6回、症状がなくなってからも1日服用するとよいだろう。

なお、総合感冒薬は、個別の症状に対応しにくいという欠点もある。

鼻水、鼻づまり、痰などの症状のみが気になる時には

Sudafed-Nasal Decongestant」（スダフェ ネイザル・ディコンジェスタント）
咳には、「Robitussin Maximum Strength Cough」（ロビタッセン・マキシマム・ストレングス・コフ）

ただし、スダフェやロビタッセンは、総合感冒薬と一緒に飲んでしまうと1日用量を超えて服用してしまう危険性があるので、併用はやめよう。

風邪では、脱水を防ぐことも大切だ（参考記事：熱っぽいときは“経口補水液”で脱水対策）。発熱は発汗を促し、また食欲不振などを伴うことが多く、脱水症状になりがち。脱水になると、体温をコントロールすることが難しくなる。そこで、水やジュース、スポーツドリンクなどを1日2リットル以上、目安としては毎時250ミリリットル飲もう。カフェインを含む飲み物は、利尿作用があるので避けることだ。

以上は基本的に成人の場合である。症状が6日間以上続く、ぜーぜーする、息切れがある、ひどい咳がある、頬・目の裏側・上あごのあたりが痛む、喘息や肺気腫の人、熱・のどの強い痛み・耳の痛み・頭痛がある――などの際、あるいは妊娠中や授乳中の女性は服用前に医師に相談を。

[Nikkeibp&「アメリカの市販薬　ラクラク活用ブック」より]

「アメリカの市販薬　ラクラク活用ブック」 米国への旅行・出張中に突然の症状に見舞われたとき、どんな薬を？どこで？どう買う？旅行・滞在の不安もこれで解決。子供・幼児向けの説明も充実。一般的でよく使われる市販薬はすべて写真入りで紹介、効能や服用法などをわかりやすく解説しています。また巻末には、「薬局で使える英会話問答集」も付いてます。米国への旅行や出張に必携の1冊です。 風邪以外にも、発熱や腹痛、蕁麻疹（じんましん）など、 【目次】 １　その症状にはこんな薬（かぜにかかった／熱が出た／お腹の調子がおかしい／体が痛い　ほか）／２　個々の薬の飲み方と注意点（かぜの薬／発熱の薬／お腹の薬／痛みの薬　ほか） 著者：アンドリュー・G．テンヘイブ ／當麻あづさ 出版社：日経BP社 ／日経BP出版センター サイズ：単行本／173p 発行年月：2005年07月 本体価格 1,200円 (税込 1,260 円) 楽天ブック

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