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香りのよい花木といえば、早春のジンチョウゲ（沈丁花）、初夏のクチナシ（梔）、秋のキンモクセイ（金木犀）が思い浮かばれると思います。　アメリカやヨーロッパで、｢邪悪なものを追い払う花｣とも伝えられているクチナシ（ガーデニア）ですが、その果実エキスにシミが気になる人の天敵も追い払ってくれるという効果が発見されたそうです。

それは、沖縄県南大東島のクチナシ（アカネ科の植物）の果実エキスが、本来、黒色になるユーメラニン（eumelanin）を抑え、肌色のフェオメラニン（pheomelanin）へ導く効果があることをノエビアは発表している。

今までの、美白の概念であった「メラニンの産生を抑制する」考え方から、肌本来の紫外線防御機能を失わずに「黒色になるメラニンを肌色に誘導する」という、美白の概念を変えた画期的な研究成果で特許を出願中とのこと。

通常はメラニンの元となるチロシンがドーパキノンに変わり、酵素（チロシナーゼ）の働きで黒色メラニンができます。

一方、クチナシエキスはメラノサイト（色素細胞）に働きかけ、グルタチオンの産生を促進し、産生されたグルタチオンがドーパキノンに作用して肌色メラニンへと導くことがわかったことから、

｢肌本来が持つメラニンの紫外線防御能を失わずに美白効果が期待できる」と考えられているようです。
　
この｢黒色メラニンへ進む道筋を肌色メラニンへの道筋に変える作用」を産地の違うクチナシの果実のエキスでヒト由来のメラノサイトを用いてグルタチオン産生の比較をしたところ、南大東島のクチナシの果実に顕著な効果が見られたとしています。
　
南大東島は、年間の平均気温が２３．１℃と暖かく、日照時間が非常に長い（南大東：２、０７１時間／年）ため、南大東島で採取されたクチナシは有効成分を多く含むことがわかっている。

クチナシは［学名］Gardenia jasminoides ［英名］Gardenia はアカネ科(Rubiaceae)
本州西から沖縄に分布するの常緑低木で、

この｢美白効果が期待できる」クチナシの果実を利用した生薬は山梔子（サンシシ）と呼ばれ、消炎、鎮痛、利尿などの用途で様々なかたちで用いられています。

	乾燥させた果実は古くから黄色の着色料として用いられ　繊維を染める他、食品にも用いられ、サツマイモや栗、和菓子、たくあんなどを黄色に染めるのに用いられる。
	楽天で人気の栗きんとんは無着色。
	ヘアケア商品や化粧品などにも"着色料”｢クチナシ黄」として使われているようですが、人気商品だとエバメールに。

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