500万分の一の男(電気ビリビリその後)
金曜日の人間ドックの採血で、右腕の神経を損傷してから、本日で6日目。今回は、十数年前の常に弱いチクチクする違和感とは異なり、ある動作をした時だけ、電気が流れるような激痛が走る症状。その動作とは、右腕を完全に伸ばし切る事。右腕を170度位まで伸ばす分には、何とか大丈夫なのですが、それ以上伸ばすと、電気ビリビリ状態。週末は、会社も休みで仕事もしないので、何とかなるかと思っていましたが、月曜日から出社しだすと、突然生じる激痛が仕事の支障になり、また、激痛を避けるため、右腕をわざと曲げた無理な状態で居る為、他の部分まで痛くなってきてしまい、それでも、うっかり、気を抜き右腕を伸ばしてしまうと、電気ビリビリ。流石にこれでは、何ともならん、とネットで調べると、神経内科か、ペインクリニックでこの症状を対応する事が判明。早速、本日、掛かり付けの総合病院の神経内科とペインクリニック科に行ってきました。結果は、神経内科の先生は、この事象(採血による神経の損傷)については、お初のケースで、あまり詳しくはご存じなく、直ぐに、ペインクリニック科に転送。ペインクリニック科では、何例か取り扱った事があり、一応念の為、首のレントゲンを撮り、他の原因での神経痛で無い事の除外診断を実施し、問診、触診(刷毛で触れながら状態把握)。残念ながら、採血での神経損傷で確定。ペインクリニック科の先生曰く、神経の痛みは下手に我慢すると、脳に記憶として残ってしまい、神経の損傷が治っても、痛みは消えない慢性痛になってしまう事があるので、今回のように痛みが激しく出る場合は、先ずは、痛みの緩和を迅速に実施した方が良い、との事。でも、今の痛みの状態では、神経ブロックの注射も出来ないので、神経痛を和らげる効果のあるリリカカプセルという飲み薬と、リドカイン軟膏10%という特別な塗り薬、それに、神経の修復に効果のあるビタミン系の薬(メチコバール、ユベラNカプセル等)を処方していただきました。年末に再度通院して、薬の効果を確認します。この事象が発生するケースは、数万人に一人の割合だそうです。お父さんは、緑内障(40代以上の15%)、心臓の僧帽弁閉鎖不全症(やはり、中高年の5%)、それに、今回の特異な事象(0.003%位)と、全て掛け合わせると、600万ドルの男ならぬ、500万分の一、の組み合わせの男。ある意味、イリオモテヤマネコ並みに希少動物です。そんなこんなで、昨日、里親様に貰われていったシーちゃん。 新しく、ノンちゃん、という名前を付けてもらい、里親様の家でも、初日からすっかり寛いでいるとの事。本当に良かった。