昨日は時間不足で、上位の指名選択選手の雑感だけを披瀝した次第ですが、今日は少し踏み込んで精査してみました。
第1位 安楽投手
やはり投球フォームに問題が有るでしょう。テークバックで力が入りすぎで、投球全体で力を抜くところが見られません。力を抜いたテークバックから速くて伸びのあるストレートを投げて欲しいところです。亡き監督との「160km/h」約束が、彼にとって呪縛にならなければ良いのですが。
第2位 小野投手
振りがややアーム式との話しもあり気を揉みましたが、多少のスパイスを加えれば問題は無いでしょう。あの元ヤクルト伊藤智仁投手も一見すればアーム式の分類ですから。変化球も混じえれば四球も減るでしょう。ポテンシャルは、このドラフトでも確実に最上位を争うでしょう。
第3位 福田選手
がしっりとした体で守備、走塁は折り紙つきということなので、自衛隊なのかどうかが問題です。打撃は強引なタイプでは無く、広角に打ち分ける様です。トップから素直に打ち下ろす打撃は好印象です。ロッテの今江選手のような打者になることを目指して欲しいところです。
第4位 ルシアノ・フェルナンド選手
大学時代の西宮投手が3敬遠とは驚きです。問題は選球眼でしょうか。 牧田選手(イーグルス)、福田選手(ドラ3位)、ルシアノ選手という同タイプの争いの激化はチームに競争力を生むでしょう。
第5位 入野投手
正面からの動画を見た範疇では投球フォームはやや立ち気味も、今回ドラフトでは最も即戦力的な獲得に成功したという可能性を感じます。柔らかいファームからキレを保持した球を投げる潜在力は有るため、制球力を伴えばセットアッパーとして大成の予感がします。
第6位 加藤投手
ストレートは3km/h程度のスピードアップは必須でしょう。そして最重要点であるシンカー。これを元ライオンズの潮崎投手型シンカーを身につけることが出来れば素晴らしい投手になることは間違いが無いでしょう。
第7位 伊東選手
皆様、ご存知でしょう。体の大きさだけがフューチャーされますが、柔らかいバットスイングは特筆。課題は外角球と守備でしょう。
さて、一般的な評価では即戦力の補強が必須と見られる中、1,2位に高校生投手の指名とは、いかがなものかと見られています。
しかし、5位、6位に投手がセットアッパー陣を厚くする可能性を秘めた投手を獲得したことを踏まえれば、実に成功したドラフトでしょう。早くも来シーズンが楽しみになりました。