「人は見かけによらない」とか「人を外見で判断してはいけない」とか、よく言われている。
茶髪や鼻ピアスの若者や暴走族の連中が、そんなことを言ったりする。
しかし、その人の性格や人格というのは、ある程度つきあってみなければわからないのだから、誰でも最初は「見かけ」で判断されるのは仕方がない。

だが、私が「見かけ」で判断してしまったのは、若者や暴走族ではなくて、れっきとした大人、それも某社の社長さんである。
その人の名は、いま世間を騒がせている、あのヒューザーの小嶋社長。
国会の参考人として呼ばれた彼は、偽装を公開するなと圧力をかけられたと発言したイーホームズ・藤田社長に対して、罵声を浴びせたという。
朝日新聞の一面に掲載された写真は、藤田社長を睨み付ける彼の表情を見事に捉えている。

「馬脚を表す」とは、まさに、こういうことだろう。
ワイドショウに出まくって、さもマンション購入者の味方のような甘言をばらまいていたが、たった一枚の写真で、彼の人格がバレてしまった。
「人は見かけによる」のである。