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カテゴリ:Mr.ラパンのモノローグ
前回、書いたように、運動をして「消費エネルギーを増やす」ことには限界がある。
少なくとも、短期的に結果を出すためには、他の方策が必要となる。 では、「摂取エネルギー」を減らす方は、どうか? 一番安易で、かつ一番危険なのが、単純に食事量を減らす「食べないダイエット」だろう。 この方法の大きな問題は、摂取エネルギーだけでなく、人体に必要なたんぱく質、微量栄養素(ビタミン、ミネラル)の摂取量まで減ってしまうことだ。 これらが不足すると、たとえ体重を減らせたとしても健康を害することになる。つまり、「痩せる」のではなく「やつれる」ということだ。 たんぱく質は、自動車の車体を作る金属のようなものだから、自動車ならば車体の強度が維持できなくなってしまうのである。 一方、微量栄養素は、よく自動車のオイルに例えられる。 いくらガソリン(炭水化物や脂肪)があっても、オイル(微量栄養素)が不足すれば、エンジンはスムーズに動かない。 微量栄養素が不足すると、摂取したエネルギーを効率よく消費できずに、結局は脂肪として体に蓄積されることになる。(たとえば、ビタミンB2は脂肪を分解するために欠かせない栄養素だ。) たんぱく質、微量栄養素は、健康的に、かつ効率的にダイエットをするために不可欠なものということになる。 ただでさえ、現代人は微量栄養素の摂取量が少ないのに、さらにダイエットで減ってしまったら、どうなってしまうか、書かなくとも想像できるだろう。 「摂取エネルギー」を減らしたとしても、たんぱく質、微量栄養素は十分に摂取してバランスよい食事を心がけないと、けして痩せられないのである。 食事では、脂質を多く含む動物性たんぱく質だけでなく植物性たんぱく質(大豆食品等)を取り、さらに緑黄色野菜や海藻類を多めに取り入れたら、それで十分なのだろうか。 実は、これらの栄養素を食事から摂取する場合に、見過ごせない深刻な問題があるのだ。 (続きは、次回) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/03 11:02:29 AM
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