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2007/03/24
XML
カテゴリ:徒然奇2
最初は実名で書いていたしリンクもしたりしてたけど

止めたわからん

俺は平気だし

おそらく彼も平気だと思うが

もしや混ざりたくない関係者もいるかもしれないから



ふいにTさんを思い出した

思い出したきっかけはあかね空さんの京都弁風と解説のついたメールだ

彼と最後に話したのが6年前

そのときは心臓の手術をしたばかりだったという

でもすっかり元気ということで・・・


年も年だと思ったのでネットで調べたら

何か元気そうだったスマイル

「お前のところの若い奴怒ってる

777sugaだっけか

俺が行けないので、せっかくの経験だから

あいつに食事の相手をさせてくれ」

と云うことで一緒に飯を食ったのが12年前で

そして、転勤して東京でぶらぶらしていた時に

なぜかバッタリ街で会ったりして

2人で爆笑したものだった

「さっきsugaちゃんの話をしとったばかりやった」

「俺もおやじさんを思い出していたところですよ」


Tさん

自衛官殺害の容疑で捕まった男びっくり


俺は警察官や自衛官を応援している

市民の誰よりも先に死ななければならない事を職業として

義務付けられている厳しい世界だ

「うちの大将に言われて来ましたが

先に聞きますけど、本当に自衛官を殺したのですか

残念だけど、そういう人とは食事はできない」

俺は当然のことながらそう言った

彼は一度ふさぎ

「やっとらん」

そして俺を見て

「だが、やったのと同じだ」

と答えた

息子(居ないようだけど)と同じ位の

思想も何もない若者の言葉だが

だからこそ真剣に答えようと思ったのだろうか

今思えば、彼の文章、語る事を鑑みるに、

普段は流水のように言葉を操るのだろう

だが、その一瞬の間は

無知だが熱血な俺に対する誠意だったのだと思う

「検察は言った

わしが法律的に有罪か無罪かは関係ないんや、と

わしの思想によって犠牲がでたんだと

ここでわしが時代の幕を引くんだ、とな」

思想家の恐ろしさを見た

そして思想家の責任を見た

俺は彼を見つめた

サングラスの底に光る目は

普通の人なら怖がるだろうが

俺には更にその奥にある

優しさを感じる事ができた

「それでは安心して乾杯だ」

俺はビールを彼のグラスに注いだ

食事も進んだ頃

「ところで何年間もどうやって逃げていたんですか」

俺は聞いた

・・・詳細略・・・

「sugaちゃんな

右や左やというてもな。裏では皆つながっとる

親切なものや。わしが権力と戦っているいうてな」

「そんなものなんですか」

「わしが自首するまで待ってたんやな、警察は

自由なものだったよ」

「右翼と左翼って戦っているものだと思っていました」

「ま。人の根っ子で付き合えばな

そう変わりはないんや。法律とかを除けば人は情でつながっとる」

今なら分かるが当時はチンプンカンプンだ

「警察はわしが自首するということでけりをつけたかったんや

だがな

わしだってやっとらんことで捕まってたまるかという思いもあった」

「それはそうだ

俺なら絶対逃げ切る」

「そんな風体で逃げ切れるかいほえー

外国行け」スマイル

あはははは

「だけどな

時代が変わったことは感じた

これ以上長引かせては

残った奴らが先鋭化して

無益な事が起こるのも分かっていた」

当時は何の事か分からなく

ただ頷くだけだったが

今なら分かる

「行ってくるわいうてな

世話んなった親分のところから歩いて

『わしや。世話んなるで』ってなもんでな

警察に行ったんや」



やっぱり色々大事な話を聞いたのだが

書けない・・・

今日は

せめてふいに思い出すという事ではなく

忘れないために書いたという事にしよう





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Last updated  2007/03/24 10:59:16 PM
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