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カテゴリ:徒然奇2
「く~るま。ば~いく。ぶっ壊すぞ~」
菅原ははしゃいで車に飛び乗って騒いだ 「よよよよせ」 「やめてくれ~」 川中の仲間から悲鳴だ 「人をぶん殴ろうとしている奴が 何を言っているんだ ぶっこわ~す」 その時菅原が乗っかっていた車がバックした 周りの仲間のバイクや車にぶつかりながら 逃げよう(??)としたのだ その間に 英雄と川中は殴り合っていた パンチのスピードで英雄 掴んで投げるのに川中 中々譲らない好勝負だ 菅原はゆっくり見たいのだが そうも言っていられない 喧嘩と云うのは見ていると怖いので やったほうが良いのだ 嵐を恐れるより いっそ嵐になってしまえば良いのだ 自分のマシンを何とか立て直そうとしている奴らに 菅原と朝雄は 奪った得物で襲いかかった 朝雄などは バイクに乗って走り出した それを追う何人か こうなると 人数の多さは関係ない 菅原は一台の車に 乗れ乗れと敵をバットで押し込め 車の天井に上り 車からちょっとでも出てこようとするのを もぐら叩きしている 「3分過ぎた。警察来るぞ」 菅原の声に 「もうちょっと待っていてくれ」 と英雄が答えた 「車に罪はない」 そう言いながら菅原は 車にバットを入れ始めた 「人に当たったらどうなると思うんだ」 いちいち説教を入れて殴る 英雄のパンチが正確に当たり始めた 「決まりかな」 菅原がそうつぶやいた頃 朝雄が捕まって戻って来た 「スガ~」 朝雄の抜けた声と 英雄の最後のパンチが同じタイミングで出た 英雄の側に菅原が寄った 「こいつ。鍛えてたなあ」 菅原が言った 「本当だよ。どうなるかと思った」 英雄も疲れた様子だった 「あんたも相当やるな」 「あんたもな」 どちらともなく言った 「警察来るぜ」 と菅原 「行くか」 「行こう」 2人がつかつかと近寄ると 朝雄を抑えていた奴らは朝雄を放して道を空けた 「お前らも逃げた方が良い。4分たった。来るぜ」 菅原と英雄は朝雄を抱えて走り出した 「どこに行く」 菅原が聞いた 「任せてくれ」 英雄が言った 「いてててて」 朝雄が言った 車の中 「大丈夫か、兄貴」 山中だ 「俺は、負けたのか」 「頭おかしいぜ、あいつら」 川中が笑った 「お前に言われちゃよ」 「次はやってやろうな」 山中も周りの奴らも気が立っている 「勝てる気がしねえ」 川中がぽつりと呟いた そして微笑んだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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