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カテゴリ:市民Ken
Kenからの手紙
8年前の話・・・ ********* たまにふっと思い出すんです。 →→→→→→→→→ 高校時代の友達が26歳のとき自殺した 高校卒業後、彼も俺も横浜でアルバイトをしていた 彼は横浜そごうの喫茶店、俺はポルタの本屋 彼の喫茶店に行ってはおごってもらったり、 たまに会っては 彼が惚れた彼女を新潟まで追って行った話や 違う女の子に夜這いかけられたっていう話や いろんな話をした 就職してからはあまり会うことがなくなり 25歳の夏、 偶然、結婚する予定の彼女と一緒に歩いている彼と出会った そのときには 「あいつ、幸せなんだな」 と感じた 26歳の夏、 彼の母親から電話があり 彼が自殺したことを知らされた 彼のノートには高校時代の友達の名前が記されていて 母親はそれをもとに電話をしてきたらしい お通夜の場には懐かしい高校時代のヤツらが来ていた その後、一人のヤツのいきつけのスナックに皆と行った 名刺交換、会社の話ばかりで、自殺した彼の話は出てこない その店を皆で出た後、 中学、高校と一緒でお通夜を一緒に行った友達が 「お前、もう一軒いかないか?」 と声をかけてきた なんとなく気持ちがわかる 居酒屋で二人で泣きながら酒を飲んだ 彼は一度自衛隊に入隊しノイローゼ気味になったことがあった その友達はこう語った 「俺はあいつの気持ちがわかる、おまえにはわからないだろう でも俺はおかしくなったとき、おまえたちがいてくれた」 とも 「お前らの『おまえの人生なんだからおまえが決めろ』の一言がなんか嬉しかった 俺が何をやっていても俺とおまえたちとの関係は変わらないんだって思えた」 とも語った その中学、高校と一緒だった友達とは それまでは他の中学時代の友人含め4人で年に2、3度飲みに行く間がらだったが 最近ではその4人で月に2度ぐらい飲みに行く間がらになった この年の正月横浜をぶらついていたら ふっと“あっ。昼飯をあいつがいた喫茶店に行って食おう”と思い 横浜そごうに入った なかなか眺めがいいところだ レジを済ますときその店員に「この店眺めがよくていいよね」と声をかけた 店員は 「ありがとうございます。でもこの店あと1週間で閉店なんですよ」 と語った その喫茶店を出てから 「あー。もしかしたらあいつが 『あの店終わるからこいよ』って誘ってくれたのかな」 なんて思い 懐かしさを感じながらまた横浜の街をぶらついた 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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