|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:徒然奇2
不良中年バンド“クレイジーケンバンド”
龍の如くで被れてしまったが 歌えるのは「黒い傷跡のブルース」だけ そもそも聴いていて歌詞が気になって気になって そして一番最初に意味を気付いたのはこの曲だった 目覚めるとそこは暗い病室 赤い血のにじんだ白い包帯 頭にめぐるのは坊やの笑顔 側に居てやれないパパでごめんね なぜ別の生き方を選べなかった 幸せに満ちていた日々が重なる 心にこびりついたどす黒い傷跡 吹きすさぶ夜の風に ひりつく懺悔のブルース 最初は 仕事が忙しくて子供とあまり会えなくて ある日突然子供が事故か虐めで怪我をした子供の病室に 慌てて来た父さんの話かと思ったが 全く違っていた いい歳をして喧嘩して病院に担ぎ込まれ ふいに昔別れた子供の顔を思い出し 悔やんでいるという歌だった 俺は逆だった あの日、俺の心に浮かんだのは 「なぜ、まともに暮らしていたのだ」 ということだった まともに暮らしていなければカッコウはつくだろうに、と 闘病に明け暮れた日々 “最強はたった独りでいい” その言葉とは裏腹の怯えの日々 その後の真綿で首を絞められるような生活、病気 10代、20代と30代の生活のギャップ “人生は一度きり” 真実を知った40歳 子供の頃から側に居てほしくないと言われ続けた俺に 側に居てやれないパパでごめんね、と吐ける野郎は羨ましい 側に居ないことが家族の幸せなのだ 「幻滅させないでよ」 何だってんだ 今日会った人は、きっと俺を真面目で面白くて優しい人だと思っただろう その像を押し付けてくるし 潰れていたコブシも今は普通で 傷もほとんどなくなった 俺を首の悪い元柔道選手くらいに思ったのだろうか 昔のことを話す気もないし話すことでもない 聞かれたことに答えるだけだ さて、昔俺がうつ伏せでいると 大男二人が乗っかってきた 俺は気にせず腕立て伏せをしたら ビックリされた ただのコツなのに 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|