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カテゴリ:徒然奇2
平田神学でいうところの幽冥界について
大国主が云々はまだわからないが ずいぶん昔に読んだインディアンの夢見術につながるところがあると 不意に気付いた(また気付いた) それは今日の昼寝の中で見た夢のお陰だ 幽冥界は人の世界に隣接していて あちらからはこちらを覗くことができるが こちらからはあちらを見ることが難しいらしい 目眩がする。眠い眠い。起きてられない 寝た ということで夢で見た 夢でよく出てくる港町であり山間の温泉街という 変な街での相変わらずの俺の暮らしだが(どうもその町では俺も知り合いらしい) 急に灰色に変わったかと思うと 働いている街の人たちとは別に人の形をした何者かが いくつもいる事に気付いた 「こんもんたちの仕組みは普通の暮らしの仕組みと違う」 老人が俺に話しかけてきた 「というと」 「普通の暮らしの、ほれ法律とか誰が偉いとか駄目だとかってのはない」 どこの方言なのか。イントネーションが違うのだ、その老人は 「ただふらふらしているんじゃないのかね 人の形をしているし。うつむいているだけだろ」 俺は訊いた 「あれはおめえが知っている形になっているだけ。形もどんなでも良いのよ」 「思いというやつか」 「ちょっと違うが似ている ところでおめえ、その格好良い車で俺たちを連れてってくれねえか」 老人が二人になっていた。どちらかがお爺さんでどちらかがお婆さんだろう 俺のMX6に乗せて狭い町を走った 着いたところは右に海、左に湖を見る細い道を通ったところにある神社 ところどころから蒸気が沸いている 「今日はおめ、戦争でなくなった人の慰霊だで、拝んでやれ」 すごい難しい鐘だか鈴だかをなぜか俺は起用に鳴らし 拍手を打って拝んでいる間に 老人たちは居なくなっていた ずいぶん高いところにある神社の廊下から ずんぐりとした無表情の僧侶が話しかけてきた 「中にもまだ拝んで欲しいのがあるで、来てくれんか」 神社の社殿の中は広かった ここも何度か来たようだが (前に来たときは食堂があった) 社殿の廊下の脇に水が張ってあるのだ 狭い一室に通されると 今度はお線香と仏像があった ガラス戸を閉めて、その僧は居なくなった テーブルの上に線香が入っている箱があり その中に火の点いた線香があった 「危ないじゃないか」 俺はそれを香炉に挿した 机の上にはあちこちに火の後があり 中には燻っているものもあったので 俺は消し続けた そして 「神社は拍手、寺は拝むだけ」 と、拝んだ 俺の体はそのままどんどん小さくなり・・・ 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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