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カテゴリ:徒然奇2
歌姫を観ていると浅草を思い出す
映画を観ているみんなの姿と アコーディオンが奏でるBGM 俺が遊んだ昼の浅草と夜の浅草だ 昼の浅草「名画座」******* 「おお、やっとるで~。勝新と健さんじゃねえか」 後輩がやっているイベントを見に来てくれと言われて言った上野 「飲み会にも顔出してよ」 ということでそれまでに映画を観る事に 満席だった おじいちゃんだらけ 「す、すげえ」 俺の隣も前も横も後ろもおじいちゃんだった 杖をついて 「すいませんね」 と通っていくおじいちゃんとその中にヤクザもちらほら 「ここらで昼から映画を観る層ってのはこうなんだろうな」 浅草のやくざ出身の兵隊役をやっている高倉健 越路吹雪の従軍慰安婦だったかなあ まあそんな映画だった 健さんが隊内の相撲大会に出るシーンで 「待ってました、健さん」 「頼むよ」 「日本一」 おいおい、凄い歓声だ 「いけいけ」 「そこだ、上手投げ」 「あーーー」 「よいしょ」 「やったー」 健さんが勝った これだ。これだ。これが映画だ 俺は喜んだ これが映画なのだ ・・・まてよ おじいさんたち、タイムリーにこれ観ているだろう しかも何回も観ているだろうよ 何度も感動できるのだな 映画の内容も軍隊生活の悲喜こもごも 従軍慰安婦だって恋をしたんじゃい おじいちゃんたちの青春だったんだもんな 勝新だ 「所詮きたねえヤクザもんだな。どサンピンがよ」 という台詞のときに 俺の側にいたおじいちゃん、 「おめえのことだな。なっ、なっ」 隣のヤクザを虐めている 苦笑いの兄さん 「おめえだ、おめえ。なっ、だろ、だろ」 酷いよ、おじいちゃん達(増えている) 別な日 文太兄いと裕次郎 文太兄いの映画が終わって裕次郎の紅の翼 格好良い その時 「おい。てめえ、そいつは誰だ」 と、男の怒声 これが映画名物「ヤクザ映画を見た後のヤクザ化現象」なのか 「あ、あんたこそその女だれよ」 今度は中年女性の声 「うるせえな。おめえに関係ねえだろう」 男が言い返す 「関係ないってどういうことよ」 「おい。てめえ、俺とやるってのか」 もう一人男が加わった 「やめなよ~」 少々若い女の声 紅の翼は格好良いのだ うるさいなあ。でもここで俺が混ざってもしょうがない そこへ俺の近くにいたおじいちゃんがトコトコと 「もう。お止めなさいよ。どうしたんですか」 「あんたにゃ関係ねえ」 「おじさん、聞いてください。この人私の亭主なんですけど女連れてきているんですよ」 「お、おめえこそ、その男は誰でえ」 「か、関係ないでしょ」 はあ? 俺達は映画そっちのけでビックリした なんだなんだ。夫婦がどっちも浮気していて鉢合わせか 「皆さん迷惑していますからね。外でやってください」 さすがご隠居ってな感じで外に連れて行った その時 「こらてめえら」 怒声の数が増えて・・・し~ん 「どうも騒がせましたね」 おじいちゃん帰ってきた 任侠だったんだな。助かるよ、任侠がいると 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/12/31 02:07:14 AM
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