|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:片岡さん
後輩で恐ろしい男がいる
K林 威圧系ボス、片岡さん、この間のオレオレ詐欺の先輩と俺 そしてK林が同じチームだ。俺の部下という位置づけだな、平たく言うと K林・・・通称バルセロナと呼ばれている 歌姫にゲルマンとかロシアとかが出てくるので 「お前は今日からバルセロナだ」 と歌姫にかぶれていた俺に命名された奴だ。だがこのあだ名、普及しない 非常にファッショナブルな奴だが、普段着でいると 「乞食みたいだな」 と俺に言われる可哀想なところもある 可哀想と言えばあかねさんに「ひ弱なアンちゃん」と言われて泣いていた 俺は足に怪我をしていた。脛の肉離れだ 足に怪我をしたことが無い俺なので不便で不便で しかも痛い バルセロナはそんな俺に一緒に古紙とダンボールの片づけをして欲しいと言ってきた 「いいよ」 全部で9個。これは重い 「よいしょ」 ヨロヨロ 「大丈夫か、バルセロナ。俺が持つ」 「大丈夫です、あっ」 ゴン よろめくバルセロナ。ダンボールが俺の足にぶつかってきた 「%$&%#」 涙が出た 「sugaさん、大丈夫ですか」 「だ、大丈夫だ」 痛いのだ、足がよ~ 一緒に台車を押していると段差があったので 「いいか、俺が背筋で持ち上げるから 車輪が段の上の高さまできたら押してくれ」 「分かりました」 ということで俺が持ち上げようとした瞬間 「%$&%#」 バルセロナ、思い切り押してきた 台車の持つところ(鉄製)はほぼ俺の男のポイントの位置にあったので 久々に男のポイントを痛めた、と同時に 俺は中途半端に力があるので 段差に引っかかっているはずの台車を持ち上げてしまい 力を弱めないバルセロナに押された台車はその勢いのまま俺の足に ガガガン 「%$&%#・・・いい加減にしろよ。俺に恨み、恨み、“やっぱり”恨みがあるのか」 「あ、あるわけないじゃないですか」 バルセロナ、謝っている顔じゃないぞ 「お前、俺に恨みがあるんだろう 今の俺の調子なら走ったら逃げ切れると思って、%$&%#」 痛いのだ 「そ、そんなことありませんよ」 とりあえず何となく謝ったような顔をしたのでまた二人で運び出した 古紙部屋に運び入れようとした時だ 「よいしょ」 俺の機嫌は直っていた バルセロナも頑張っている そういや、来たばかりの頃は 威勢だけは良かったが力が無かったなあ 今はこのダンボール(本当に重い)も持てるようになったか 感心しているとヨロヨロと 「大丈夫か」 ヨロヨロ、ゴン 「%$&%#」 足が、足が 「わざとじゃないですよ、わざとじゃないですよ」 「%$&%#」 涙が 「その、その顔は謝っていないぞ」 逃げるバルセロナ オフィスに帰れば隣同士なのに・・・ バルセロナが逃げてしまったので俺は一人で台車を押していた 「まるで歩行器だな」 台車が動かない左足の変わりになんとなくなっていた 「本当にそうですよね」 振り向くとバルセロナが いつの間に俺の後ろにいたのだ こいつ・・・したたかなのだ 憎めない奴なんだよなあ 次回、「僕のように扱わないで下さい(仮称)」に続く 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[片岡さん] カテゴリの最新記事
|
|