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カテゴリ:徒然奇2
俺は勝新が大好きなのだ!
五十元社長のモデルになったオヤジさんには 「お前は裕次郎のように生きろ」 と言われたのだが 「勝新が好きです」 と言って、がっかりさせたものだ 彼は石原裕次郎のように自分のギキャラを出して 奔放に生きろと言いたかったのだろうが 同じ奔放でも勝新を選んでしまった 「市ってなあ座頭の区別名ですぜ。それを合わせて座頭市ってなあ可笑しいんじゃないですか、社長」 と勝新の言葉から始まった座頭市 勝新の市の歩き方は太極拳だ。対してたけしの座頭市はボクサーだよ 危ない、市! 俺から言わせりゃ二人ともバケモンだ 用心棒対座頭市 昔テレビ製作の研修に言った時 広島のごつい人たちと仲良くなった 「あれじゃのう。sugaさんは若いのに若富に似とるのう」 「ほうじゃの。若富じゃ ありゃ、気い悪くしたんかいのう」 「してませんよ。ただ・・・」 「ただ・・・なんじゃ?」 「俺は弟の方が好きだなあ」 「ほうかほうか。弟の方か」 「勝新にも似とるのう。勝新じゃあ勝新じゃあ」 大盛り上がりだ 麻薬が嫌いだ だから「パンツを履かない」などという勝新は嫌いだった なぜ好きになったか 悪名だ 玉緒さん、可愛い 今東光の「悪太郎」という本を読んだのが高校の時 俺の部屋に遊びに来た後輩が 「最後の台詞にぐっときて読んだんでしょう」 と笑って言った 仕方が無い。「悪太郎」の最後のシーンは 俺の初恋の子と同じ名前を叫んで終わる その続きで読んだのが「悪名」 深夜テレビを流し見していると どうも馴染みの台詞が出てくる 「わいはそんなの許せんのじゃ」 そしてこの役者・・・勝新か?! 「わいは、わいは勝ったんやーー」 この最後の台詞で悪名だと確信した そして勝新を凄い役者だと思った そういや、今東光の奥さんが寄付して作ったという天台寺記念館にも行ったなあ 遠目で小坊主さんと間違えたのは寂聴さんだった 藤純子、綺麗だなあ 「肉体派は馬鹿だと思われる」 といううっかりの台詞から始まるエピソードを書こうと思ったのに (だからタイトルは「肉体派」) 思わず勝新になった このうっかりの台詞に 「そうなんすよねえ。馬鹿じゃチャンピオンになれませんよ」 と言ったのは柔道王だ 今東光 「やい。文学をやってる人間は皆な優さ男の意気地無しと思うなよ 俺みてえに喧嘩が三度の飯よりも好きな奴もいるんだ。見損うなよ」 悪名まんまじゃないか 「やい。体重が100kgあって顔が怖い人間は皆な暴力男の馬鹿と思うなよ 俺みてえに本が三度の飯よりも好きな奴もいるんだ。見損うなよ」 誰の台詞だ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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