soul-eye

「はい」

くら～い声で出てきた先輩

「もしもし、777sugaです。お久しぶりです」

「ええ～」

くら～い声の先輩

「うっかりの友達の777sugaですよ」

「おお～！suga君かあ」

やっと気付いてくれたか

「先輩酷いじゃないですか。全然気付いてくれなくて」

「すまんすまん。最近ヤクザばっかり電話寄越すからさあ

またかなあ～、って思っちゃって

堅気の人の電話って本当に久しぶりだよ」

「今度は何やっているんですか」

「何って、まあ、%&'(#=・・・」

もう数年前の話だけどね

さて、いつも人を困らせているそのK先輩ですらも困った奴の話だ

「まいっちゃってさあ・・・・」

K先輩はとある会社を経営している

どういういきさつで社長になったかは聞いても聞いても分からない

気付いたら社長になった

そのK先輩の会社にイラン人のボディビルダーで大工のマフムードが入ってきた
（普通紹介する順番は大工でボディビルもやっているとなるのだが
うっかりやK先輩に紹介させるとこうなる）

K先輩はこれまで書いたとおりの猛者だが

マフムードもイランでは名の知れた腕相撲の猛者だったらしい

まあ、K先輩が勝ったわけだ

するとマフムード

「ボス、ボス」

と懐いてきて会社に居ついてしまった


さてある日、K先輩は工事代金の集金にでかけたが

相手側ではちょっと渋る様子

渋るどころかK先輩をちょっと侮辱したらしい

K先輩はちょっとくらいじゃ気にもしないし

これからも発注をしてもらいたいので平気な顔をしていたが

のこのこついてきたマフムード、

「ボスヲバカニシタネ」

とオフィスで暴れだした

「ちょっと、こら、マフやめろ」

「止メナイネ」

相手のボディーガードを吹き飛ばし

当に向こうのボスにマフムードの腕が伸びた瞬間

ガッチン

K先輩のローキックが炸裂した・・・


「本当にさ。意味わかってねえんだよ、あいつ

あそこで暴れちゃ次の仕事ないじゃない

それに立場上あっちが俺のボスだって言っても理解できないんだよ

“ボクノボスハ、Ｋセンパイダケネ”って

困った奴だよなあ」


最近話題をきかないところをみるとイランに帰ったんだろうな