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カテゴリ:徒然奇2
前回の記事に書き忘れたこと
というか、これを書かなければ誤解を受けるだろうな~ という内容だったのは自覚していましたが 10年以上前 「俺、ああいう奴許せんっす。しかも空手家らしいっす 勝てないまでも相手をさせてもらいますよ」 「suga落ち着け。まず飯を喰いに行こう」 当時の俺の周りにはヤクザは別段良いのだが、DVから (俺にとっては精神的DVなのだが)若い女性を巧みに騙す不倫が横行していた (盛岡は横行どころか当たり前だからどうでも良いが) 俺が怒るという事は・・・つまりその女に惚れてしまったのだ 「何で分からない。本当に惚れた女だったらそういう立場におかないだろう」 「それでも愛されていれば良いの」 「やかましい」 「いくら怒っても駄目だから。あの人は仕事もできるし喧嘩だってsugaより強いし」 「喧嘩がなんだってんだ(の割にはこれしか対抗できなかったくせに) 喧嘩でもてるんなら俺なんか大もてだ・・・間違い ここで力出さなきゃこれまで偉そうにしてきたかいがねえや。そいつを出せ」 という会話の次の日の昼 様子のおかしい俺に声をかけてくれたのが 警察OBで闘う男 「sugaは太っているって言わないんだぞ」 と言って皆から呆然とされた、剣道の達人で男の中の男の部長だ 「suga。まあ喰えよ。ここの海鮮丼美味しいんだ」 俺は大盛りを喰った 「コーヒーを飲もう」 二人で食後のタバコを点けて一服 「suga、聞いてくれ」 「はあ」 「俺は仕事柄沢山の犯罪者を見ている 中には一分の理を持った奴もいた だがそれでも犯罪は犯罪だ」 「その通りです」 「お前は気付いていないようだけど お前の力は一般人を遥かに超えているんだよ」 「大丈夫ですよ、相手は空手家です。それに俺は弱い奴とはやりません」 「ははは。まあ、空手家にも色々いるからな だがね。拍子というのがあるんだ。どんな非力な者でも拍子で人を殺せる お前の力はその拍子の確率が高いのだ」 「そうですか。俺より強い奴一杯いますけど」 「弱い奴はもっと一杯いるんだよ。たとえ強そうにみえたとしても 間違えてお前より弱かったら?相手の覚悟がお前より無かったら? お前のその拳が相手の急所に当たったら?」 「・・・」 「俺はお前の行動をいつも見ているよ 道理のない事はしないのは分かっている (本当はむちゃくちゃ理不尽って言われてたんだけど) だけどね。たった一発でこれまでの人生を台無しにするんだよ そこを分かって欲しい。俺はお前のそういう姿をみたくないんだ いや、何人もお前のような若者が罪を背負っていくのを見てきた俺の本当の気持ちだ」 「・・・」 「生涯拳を使わないと約束してくれるかね」 「自分が殺られそうになってもですか」 「緊急避難はあるだろうが・・・でも駄目だな。回避しなさい」 「そんな。では足はどうですか。キックは下手です。殺す事は無いと思います」 「その丸太も駄目だ」 「ううっ、ううっ」 「ということで、俺と男と男の約束だ」 「分かりました」 それ以降、俺は本当に拳を使っていない これは本当だ 本当だ 本当だ 本当だ 一度 かなり力を弱めて平手で張っても訴えられそうになったけど・・・ しかし部長との会話 これは取調べだな 後日談 俺の怒った顔をどこかで見ていたその男 あっという間に逃げていったらしい 彼女もびっくりしたそうだ 覚悟・・・ということだな 部長、ありがとうございました 私はこうして今でも普通に生きています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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