|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】鴉組
鴉組を書くには調査も、また力量も不十分なのも承知しながら書き始める事にした。
しかしながらこれは史実ではなく、細谷十太夫、鴉組が中心の十太夫先生お日向日記で、しかも「幕末ハムレット」のインサイダー(スピンアウトでもないなあ)小説だ。 完成させる自信はすでになく、ただ、やむにやまれぬ気分が俺に書かせた。 2008年は細谷十太夫没後101年目。俺はこれを書き始めるまで気付かなかったのだが、俺が石巻に行ったのが没後99年だったのだな。 100年目を抜かしていたところが、俺と十太夫さんらしい おっと、十太夫先生お日向日記に出ていたじゃねえか。 ************** 「ヒデ、ヒデ公。こ~い、来い」 細谷十太夫の声に上空を旋回していた鴉が十太夫の肩に降りてきた。 「いっつも思うけど、ホントに賢いもんですねえ」 並んで座っていた掛田の善兵衛が言った。 この鴉、ある時から十太夫に懐きこの戦火の中でも常に十太夫とともにいた。 今では十太夫の部隊のマスコットであり、名称の由来にもなっていた。 「畜生にも道理があるんだがな。うちのヘロヘロ侍の野郎どもは・・・」 伊達本陣、といってもヘロヘロのボロボロだが、では既に厭戦気分が蔓延していた。 その中で一部ブリブリしているのが細谷十太夫率いる衝撃隊-鴉組-であった。 「副参謀殿」 「分かった」 伝令の侍に連れられ、十太夫は帷幕の中に入っていった。 残された衝撃隊の幹部たちはヒデ公と呼ばれる鴉を肩に泊まらせたその後姿を見送った 「退却の相談だろうぜ。あとは裏切りの報告かい」 桑折の和三郎が呟いた。 その声を聞いても反論できる仙台藩士は居なかった。 棚倉藩が列藩同盟から抜けて、更に仙台藩軍を追撃してきているのだ。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/12 10:46:31 AM
コメント(0) | コメントを書く
[【小説】鴉組] カテゴリの最新記事
|
|