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カテゴリ:【小説】鴉組
出発前・・・例の打ち合わせだ。
十太夫先生とヒデ公は弾直樹から依頼をもらって無宿人街に帰ってきた。 「奥州には細谷さんが居るな」 十太夫先生が言った。 「あっしらも行きますぜ」 ステとヒロイだった。 「おめえらは駄目でえ」 「何でだよ、兄貴」 にっこにこしているヒデ公にヒロイが文句を言うと 「ステさんやヒロイさんでは、やってなくても間者に見えますからね」 と、是川篤馬が答えた。 直樹の配下には確かに忍も多く居るが、今はどの土地でも間者というものに非情に敏感になっている時勢である。配下の者も地元にあわせ倒幕・左幕に分かれており統制が取れず、その中でステとヒロイは怪しさの真骨頂だった。 こんな時だからこそ、倒幕も左幕も全く関係ない顔をして歩き、更に西郷だろうが勝だろうが山岡だろうが殴りそうなこの二人だった。新しい時代は先手を制したものが勝つのである。弾直樹は次の世代を見据えるために必死だった。奥州から蝦夷の情報が欲しかったのだ。 「そういうこってえ。これやん、分かってるな。いいかい、弾左衛門様のお役に立って、無宿人街の連中も暮らしが立つようにしてくれえ。頼んだぜ」 前のエピソードでは20歳前後だったヒデ公ももう壮年になっていた。 十太夫先生もだ。当然美和姉さんも・・・ 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/14 09:36:03 PM
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