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カテゴリ:【小説】鴉組
時は戻って所は変わり、蕎麦屋の一件後、伊達藩への部隊結成の申請受理を待つ間に十太夫たちは本陣近くの寺で練兵をしていた。
博徒・無頼漢20名、猟師・漁師20名、農民(とは言っても善兵衛の声がけに集まったのだからまともではない)10名、盗人スリ等5名で、十太夫を入れて56人であった。 「隊長。こ、この鴉、本当に隊長を好きなんだな」 猟師出の熊吉が寄ってきてぼそりと言った。 「カースケかね。何、怪我してたのを探索の旅の慰みにと思って暫く飼っていたが、それ以来ついてきてずっと一緒だよ」 十太夫は草むらに寝そべってカースケのくちばしを撫でた。 「す、凄いもんだな。犬みたいじゃないか」 猟犬のことだな、と十太夫思った。 「そうだな。ふふっ」 「どうしたんだ」 「俺たちが衝撃隊って名前になった記念にこいつも元服させようと思ってね」 「は?“げんぷく”って饅頭にでもするのか。可哀想だ」 「それは大福だ」 熊吉と話すのは楽しい。こいつは良い奴なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/03 09:30:24 PM
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