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カテゴリ:【小説】鴉組
「よ~し、よし。もっと引きつけろ。あっちよりこっちがずっと射程が短いからな」
新式銃と熊吉たちの銃では全然性能が違う。 西軍がこの道を通るのは知っていた。まずは先発の500人を通り抜けさせる。 鴉組の中で盗人をしていた連中が調べてきた輜重隊が来るまで待っているのだ。 鉄砲も大砲も刀も欲しい。善兵衛たちが持っているのは火縄の前詰めと渡世人が持つ長ドスなのだ。 「か、必ず当てる」 熊はその朴訥な人柄と荒くれ者どもの喧嘩を納めるときにみせる腕力で、猟師・漁師隊のマスコットみたいになっていた。 「熊、頼もしいぞ」 そう言って十太夫は横の善兵衛に、 「善兵衛、合図が鳴ったら作戦通りだ」 と呟いた。 「承知」 善兵衛も黒装束に豆絞りの鉢巻をして答えた。十太夫、ちょっと笑った。 道を挟んだ向かいに居る和三郎の隊も合図を待っている。 「今だ」 ドン、ドドドン 熊吉率いる猟師隊の銃声が響いた。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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