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カテゴリ:【小説】鴉組
熊吉たちの銃声が合図だった。
「いっけーー」 うおぉぉおおーーー。 鴉組の雄叫びが響いた。 山間の道を二列に歩いている西軍の馬上にいる者どもが猟師連の銃撃に倒れるや、今度は海や川の漁師隊によるボーガンにも似た小さな弓矢が鉄砲隊の連中を撃った。 「敵襲か。敵襲じゃあ」 これは西軍の声だけにあらず、十太夫達も懸命に叫んだ。 小道の両側に潜んでいた鴉組の声は四方八方に響き、敵襲がどこかしこからも行われているように聞こえた。 月の明りに十太夫たちの太刀がギラギラと冴える。 「抜けえ」 十太夫の声が響いた。 抜く?抜いているだろうよ、刀は 違うのだ。この作戦の妙は、とにかく「抜く」なのだ。(自己突っ込み) まずは小道の左から十太夫、善兵衛率いる20人が西軍に向かって駆け下りた。 そうして当たるを幸いにとばかりに切り抜ける。 着剣も抜刀もままならない西軍は斬られまくった。 そうして右の斜面へ登り抜けると、 「和三郎、頼んだぜえ」 との善兵衛の銅鑼声に、 うおぉおーーー と和三郎率いる20人が道に向かって駆け下りて切り抜けた。 「よっし、行け行け」 十太夫は往復を付き合った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/09 07:18:26 PM
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