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カテゴリ:【小説】鴉組
夜襲は連戦連勝。
十太夫たち鴉組と十六ささげは暇潰しの自棄くそで山中を練り歩いて戦っていたのだが、当たるとこ当たるとこ勝つのでなんと西軍の進行を止めていたのだ。 「持ってけ持ってけ」 戦闘中の台詞とは思えない掛け声だが、鴉組は西軍の武器と食い物を次々と持っていった。 野営地も襲ってくるので、西軍はほとほと困り果てた。 喧嘩好きで働き者ではない博徒中心の部隊がダンビラで攪乱すれば、力自慢の元々働き者の熊吉たち猟師や漁師、農民たちが荷物を持っては山に入る。 そこに十六ささげが月明かりに鎧兜姿を浮かばせすっくと立って(ベンベン) 「うぉーーっ」 と雄たけびを挙げて太刀や槍をギラつかせれば(ベンベン) 「でたー」 と西軍は総崩れになった。 ちなみに昼の仙台兵は全くこの逆だった。ドンっと一発なれば(ベンベン) 「でたー」 とばかりに、司令官を置いて隊長自ら逃げて(ベンベン) しかも兵士の中ではドン五里と呼ばれてもおかしくないくらい遠くに逃げた(ベンベン) 「おいらたち以外は負けっぱなしじゃねえか。おめえら、しっかりしろい」 軍議での十太夫の怒りはここにあった。 土方歳三が五稜郭で言った言葉とは奇しくも同じであった。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/24 08:59:32 PM
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