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カテゴリ:【小説】鴉組
遅いその二人組に話を戻す。
近所の寺を西軍たちはねぐらにしていた。 十太夫先生一行はそろそろと寺へ向かっていた。 「おめえらのご先祖も気の毒によ」 西軍の軍装姿のヒデ公がにたにたして言った。 軍装姿は相当ピチピチだ。 「ヒデ公、何をするんだね」 横に居たおばばが尋ねた。 「燃やすんだよ」 ヒデ公、軽く言い放った。 「近くに民家も何も無くてよかったねえ」 十太夫先生も西軍姿でニコニコしていた。 「おばば殿。こうなったら私でも止められません。ヒデさんのあの顔をみちゃあ、無理ってなもんでね」 「わしらの墓はどうなる」 「へえる墓を考える前に今を考えろい」 ヒデ公はそう言うと山門へ向かい早歩きに進みだした。 「皆、手はずとおりに頼むぜ」 十太夫先生は、努めて細谷の十太夫に似せて喋った。 「へい」 宿場や村から集まった10人の、爺さん含む勇士達は、手に手に夜目にも気付かれぬように黒焼きをした鏃をつけた竹やりや鉈を持っていた。 「やりますよ」 そうして闇に沈んでいった。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/28 10:09:02 PM
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