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カテゴリ:【小説】鴉組
「馬鹿め」
接近戦での十太夫先生の新影流は一息で3人を斬った。 ヒデ公が至近距離で正面に居た男の腹を撃つと、その銃弾は後ろの兵士にも届いた。 二人は斬り込んで行った。 「こっちだ。山門から逃げろ」 頭をぐらぐらさせ、指揮官らしい男が叫んだ。泥酔していた。 予定通りだった。 あとは山門の影に隠れている10勇士が仕留めてくれるはずだった。 朝になり、十太夫先生とヒデ公もやっと食事にありついた頃、 「呆れたぜ」 ヒデ公は捕まっていた女たちが挨拶にきてその数を見て唖然とした。 「あいつら、好き勝手やりやがって」 「本当だな。許せんな」 そう言った二人は三杯目のおかわりをしていた。 捕虜になっていた者もいたが、十太夫先生が「好きにしろ」と言ったので、皆は好きにした。「埋めるのを忘れないように」とも十太夫先生は言った。 余談ではあるが、十太夫先生やヒデ公は証拠隠滅を狙って埋めていた。 会津戦争の時、西軍は会津兵の屍を埋めさせて欲しいという住民に対し、「賊軍を埋葬すること許さず」と野辺に晒した。 十太夫先生とヒデ公、村・宿中の皆が軽く昼寝を通り越して暫く眠っていると、ものすごい雄叫びが聞こえてきた。 辺りは暗くなりはじめていた。 「今度は何だ」 十太夫先生が立ち上がった。ヒデ公は腹をかいて寝返りをうっていた。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/06 11:25:15 PM
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