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カテゴリ:【小説】鴉組
美和姉さんは仙台城下に入ってもブリブリしていた。
「ここには戦火はないではないか」 すでに負け戦の報は城下で話題になっていたが、美和姉さんたちは本当の戦火を歩いてきた(ビックリだよ)。 「名門伊達家も負けが早いの」 先の西軍の虐殺以来、美和姉さんはずっと機嫌が悪い。 ステもヒロイも困っていた。声がでかいのだ、声が。 「あ~、良かった。伊達のヘロヘロと結婚をしなくて」 美和姉さん、実は若い頃伊達家との婚姻話もあったのだ。 「いえいえ、お姉さん。ここには細谷さんもいらっしゃって」 ヒロイが恐る恐る言った。 「そうじゃの。あの硬骨漢がいたわ。それで十太夫はどうしたのじゃ。も、もしや」 「お姉さん。あの二人が暴れたらそれこそ大騒ぎになってやす。大丈夫ですよ」 ヒロイのその言葉にステも頷いた。 「そうじゃの。そうじゃ」 あの二人が死ぬようなことにでもなれば、その近くに死体の山ができあがっているはずだ。 ブ~リブりブリ 「なんじゃ?」 美和姉さんのブリブリを越すようなブリブリが聞こえてきた。 「わらわより怒っている者がおるのか」 「へい、そのようで」 ヒロイがその気配を探すと、 キン、キン、キン 刃がぶつかる音がした。 「十太夫」 美和姉さんの声が響いた。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/22 11:15:09 PM
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