|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】鴉組
美和姉さんと土方、ステ・ヒロイの4人は連れ立って歩いていた。
土方たちが泊まっている国分町の武家屋敷にお姉さん達は泊めて貰うことにしたのだ。 「お姉さんは腕が立ちますね」 すでに土方もお姉さんと呼び方が変わった。必殺の技で仮にも刺客に選ばれた4人を瞬く間に斬ったのもこの女房殿だが、弟の事を心配したり異形の二人が慕っている様は、本当に優しいお姉さんなのだと土方は思った。 どうも美和姉さんは皆のお姉さんになるようであった。 「柳生流じゃの。で、こっちの二人は風魔じゃ」 「風魔忍軍ですか」 軍記物の好きな土方は風魔忍軍のことを知っていた。 「冗談じゃ」 鬼の副長、ガクッっとした。 すでに三人の目的は聞いていた。 美和姉さんにとっては弟の十太夫さん、ステとヒロイにとっては兄貴分のヒデ公という人を探して戦火を歩いてきたのだという。 「土方殿。顔はそなたに似ていての、こう、もそっと小さい侍と、熊と虎を足したような大男がどこぞで暴れていなかったかえ」 「さ、さて」 土方も鳥羽伏見から会津と転戦している間、そういった噂は聞かなかった。 「あのトンチキどもはどこを歩いておるのじゃ。少しぐらい騒ぎを起こせばよいのに」 「本当ですぜ」 美和姉さんとヒロイの会話だ。 土方はこの何度か聞かされるやり取りに首をかしげていた。 「どういった方々なんですかね」 「迷惑な人達なんですよ」 寡黙なステがくくくと笑って言った。 だがしかし、少し前のあの二人の大暴れも 戦場ではほんの一端に過ぎないのだ。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/28 09:48:54 AM
コメント(0) | コメントを書く
[【小説】鴉組] カテゴリの最新記事
|
|