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カテゴリ:【小説】鴉組
「生きておったの、十太夫」
美和姉さん、小娘のように喜んだ。 「あ、姉上こそ、ちょっと、その」 袖にすがっておいおい泣く美和姉さんに、十太夫先生、困った。 「兄貴も元気そうだな」 ヒロイが言った。 「おめえら、ど、どうして、なんで、で、お姉さんまで」 そう言いながらも、ヒデ公はすっかり合点がいった。無理矢理お姉さんに連れてこられたに決まっている。 「何でわれらより3日も前に出て6日も遅れておったのじゃ・・・なんてことは言わん。生きていたのだな、十太夫、ヒデ殿」 美和姉さん、気を取り直して、洟をかんで言った。 二人はこの言葉に泣いた。この気丈な姉さん、本当に心配してくれていたのだ。 いやいや。心配はお姉さんだろう。どうして?なんで?よく無事で。 「おめえら。ちゃんとお姉さん、守ってきたんだな」 ヒデ公も怒るわけにもいかず、ステとヒロイを褒めた。 「へい。最後は土方さんって、これまた見事なお侍さんに助けてもらいやした」 「新撰組のか」 「へい。あの船に乗っていきやしたよ」 「そうだったのけえ」 ヒデ公、一度は会ってみたかった男だった。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/29 01:57:27 PM
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