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カテゴリ:【小説】鴉組
「細谷さんとは会えたんですか」
ステがポツリと尋ねた。 「会った。で、実は物は相談でえ」 ヒデ公の物は相談とは、ここに居る全員がわくわくする内容のはずだった。 その時、ヒロイが素っ頓狂な声をあげた。 「って、なんで是川さんがいらっしゃるんで」 是川厚真がニコニコして立っている。 「おいらも知らねえや」 ヒデ公がつっけんどんに言った。 「酷いじゃないですか、皆して」 是川厚真は言った。すっかり存在に気付かれていなかったのだ。 「ああ、面倒くさい」 ヒデ公が言った。 「どうしたのじゃ」 美和姉さん、この面々が揃うと話が進まないのを知っている。 「細谷さんが西軍に捕まったのです」 十太夫先生が答えた。 「それはいかんではないか」 「本人は覚悟の上だと」 「何、覚悟。西軍がどれほどの悪行をしてここまで来たか知っておろうに」 美和姉さん、例の虐殺のことを思い出した。 「しかしご本人が」 十太夫先生、歯切れが悪い。 「十太夫、ここは思案ぞ・・・さっきヒデ殿の物は相談というのは」 美和姉さんはその歯切れの悪さを意に介さずにヒデ公に向いて言った。 「へい。その通りで」 ヒデ公も頭をかいて答えた。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/29 02:00:15 PM
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