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カテゴリ:【小説】鴉組
「ではその通りという事で、助けに参ろうではないか」
美和姉さんが気勢を上げた。 「だから姉上、それはヒデさん、ステさん、ヒロイさんと私でしますから」 十太夫先生が逡巡していたのは、美和姉さんが混ざろうとするのが分かっていたからだったのだ。 「な・ん・じゃ・と。ここまで弟を心配してきた姉をおいてそんな面白い・・・もとい、また危ないところに行くのかえ。姉は十太夫の傍にいないと心配で死んでしまうかも知れんぞ」 「おかしな脅しで」 ヒロイが言った。 「な・ん・じゃ・と、ヒロイ殿」 「いえ、何でも」 「私も当然連れて行ってくれるのでしょうね」 是川厚真が言った。 「おめえは田村麻呂だろうが」 ヒデ公がつっけんどんに言うと、 「勘弁してくださいよ。奥州でひと暴れなんて、荒夷的で良いじゃないですか。学問の実地検証です」 「ああ分かった。もう良いよ」 面倒くさくなって、ヒデ公納得した。 「策を言いなさい、十太夫」 「はい」 こうなっては仕方がないと、十太夫先生とヒデ公は顔を見合わせて苦笑いをした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/29 02:01:21 PM
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