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カテゴリ:【小説】鴉組
この6人は強訴にきたのだ。
美和姉さんまで西軍の服を着ている。 「むふ、むふふふふ」 乾退助は奇妙な笑い声を出した。 な、なんでこんなところに居るんだろう。 「ふふふふ」 だから、なんでこんなところにこの6人が居るんだろう。 そう疑問を持ちながら、退助は昔を思い出し笑いが止まらなかった。 無宿人街で十太夫先生に散々打たれ投げられ、ヒデ公に散々蹴られ、ステやヒロイには暗器を教わった日々、是川厚真の幽冥界話、そしてお姉さんのお説教と・・・ああ、お蝶殿は美しかった。 13年経っていた。だがこの6人は何も変わっていなかった。 変わることはないのだ。 この6人は時代に関係ない生き方をしている。武士に遊び人、忍に学者に役者と身分男女なく平等な世界観を彼らは持っていた。 「本当に立派になったの。立派になったの。立派なら立派にせねばならぬぞ、猪之助殿」 「は、はい」 退助は猪之助に戻っていた。 そして、それが心地良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/30 09:25:20 AM
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