|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】鴉組
「細谷さんはいただいていくぜえ、猪(い)の字よお」
ヒデ公がニヤリとして昔のあだ名で言った。 「ヒデさん、無理するな。おい、乾。この方々は関係ねえ」 細谷十太夫は騒いだ。 「そ、それは」 退助は頭をかくしかなかった。しかも笑っていた。 腹は決まっていたのだ。 十太夫放免。 これに関しては、薩摩も長州も土佐もどの幹部の説得にも骨が折れるだろうが、そうする気だった。 だがこの6人が無茶を通してくれれば、あるいは簡単に話を作ることができるかもしれない。 「退助殿。このいくさに官軍賊軍はないぞ」 十太夫先生がきっぱり言った。 「ここで広い心を持たねば、今度は奥州に西国への憎しみの種をしっかり植え付けるであろうよ」 十太夫先生。先生には学問も教えてもらった。藩推薦の学問所よりもずっと面白かった。 事実、西南戦争は奥州の西国討伐と言っても過言ではない。西南戦争に従軍したのは多く奥州の侍たちであった。 その中には細谷十太夫も居たし、新撰組生き残りの斎藤一も居た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/30 09:26:58 AM
コメント(0) | コメントを書く
[【小説】鴉組] カテゴリの最新記事
|
|