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カテゴリ:徒然奇2
丁度アンビリーバボという番組で図書館猫の話をしている。
もう、話が途中なのに泣けて泣けて。泣くシーンでもないのに泣ける。 俺は猫が、だ・い・好・き・なのだ。 猫にまつわる話は何度か書いた。 そういやこの盛岡で通勤途中に色々な人に挨拶をするようになったのが 道々の猫のお陰だった。普通は不思議な話、 というか単純にいかがわしい話かもしれない。 だがなあ、猫は凄いんだよ。 俺はある日不意に猫の真意を知ったのだった。 それまでは 「猫は気紛れでえさをくれる人にしか懐かない我儘な生き物だよ」 という説を聞いていたが、 ではなぜ縁側のおばあちゃんやおじいちゃんの側に居るのか。 「猫。何故だ。なんでお前はそこに居るんだ。年寄りは動かないから良いのかな?」 まあ猫論犬論は保留していて、暫くぶりに家に帰ったある日、猫が寄ってきた。 こいつら(歴代の猫)ってそう言えば、俺が帰ってきて30分はずっと俺と居るよなあ。 あとは居なくなる。 夜中に深夜映画を俺は一人で観ていた。 当時飼っていた黒猫が俺の膝に乗ってきた。 悲しいシーンの時、俺が涙ぐんでいると ポンポン 俺のあごを軽く叩く何か ポンポン 涙目でそちらを見ると、猫が大きな目をして俺を見上げて俺のあごを叩いていた(多分彼は撫でていたつもり)のだった じいっと見ている俺に猫が 「簡単なんだよ、ひでちゃん。俺はさびしい人が分かるんだ。 そんな時俺は側に居てやることにしている。 というかそれしかできないんだけどな。エヘヘ 不思議なことに俺が近くに居ると人は喜ぶ。 きっと人は誰か、人でも俺でも・・何でも側に居て欲しいんだな。 だけどな。聞きなよ、ひでちゃん ここからがポイントだ。 俺が同情している事や気を遣っている事を相手に気付かせちゃ駄目なんだ。 そうしたら傷つく人も居るだろう。 だからわざと冷たくするし迷惑もかけてやる。 ホントに気を遣うって事は、相手に気を遣っている事を気付かせちゃ駄目なんだ。 俺はな、ひでちゃんにそういう大人になって貰いたいんだよ」 と語りかけてきた 「お、お前が話しているのか」 「そんな事はどうでも良いんだよ 俺が話しているんじゃなくてひでちゃんが自分で気付いたって事でも良いんじゃないか。 そっちの方が納得できるだろ」 「納得って、実際話しているじゃないか」 「別にどうでも良いじゃないか。 な、最初は俺の方が年下だったけどな。今は俺の方が年上だ。 ひでちゃんが頑張っていたのは、俺は見ていたからな。これからも頑張れよ」 「そうかそうか、ありがとな」 (すっかり猫のペースの俺) 「俺はもう寝るよ」 「すまんなあ、気を遣って貰って」 「遣ってないって」 そう言って猫は俺の膝から降りていった。 はっ!映画が終わっている なるほど。迷惑半分が丁度良いって事か デューイ 図書館情報(デューイ追悼) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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