|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:徒然奇2
「これから運動するのにそんな覆面付けていたら大変でしょう」
象の覆面を被ったスマートな男の人に俺は言った。 彼が俺に武術を見せると言う。 俺はその覆面を取るのを手伝った。 「いて、いてっててて。止めてえ~、本当の顔なんだ」 悲鳴が上がった。 「えっ、そうなの。それは失礼しました」 「良いの良いの」 そういって彼は体育館のようなところをバレエダンサーのようにクルクル回って移動した。 すると突然13人の同じ格好をした女性が登場し演舞が始まった。 「東洋のワルキューレ」 俺は言った。 「ではヒカリとsuga、推手をしなさい」 象男は俺とヒカリと呼ばれた少女を向かい合わせた。 慎重派65cm位。俺も久々の推手が嬉しく 「お願いします」 と始めた。 俺はやはり腰と首に痛みが走る。彼女の動きと腰の低さについていけない。 彼女が何度か悪戯で剄を込めてくる。 俺も大人気ないと思いながら、一度彼女の剄に肘と肩で一度反発した。 カウンターの剄力は、技の拙さを無視して俺の体格が買った。 その瞬間、ヒカリはぴゅーっと風のように飛んでいった。 「次は私ね」 象君と推手をすることになった。 これは高さが近い。さすが達人と言うことで俺に合わせてくれるようだ。 楽にできる。珍しく両手で押し合う推手もした・・・が、ここで気付いた。 これってもしや 「あんた、何だっけ。象の神様」 「正確には象の神様じゃないんだけど・・・一応歓喜天ね」 「そうそう。な、この形は性愛の歓喜じゃないのか」 「武術は合一。崇高な技は生死の先にあるのよ、ほほほ では、私に続いて型をしなさい」 両手を大きく開き掌を上に開いて足の位置はそのままで腰を左右に動かす。 「閉じて」 急激に両腕を胸の前に閉じる。 「開く」 両拳で正面に突きを入れる。足はその時前後に展開する。 「次はまたヒカリと並んで型をしなさい」 「はい」 太極拳と非常に良く似ていたが、手が掌ではなくて拳を握るところが多々あった。 しかもところどころ力を入れる。またもや首と腰に痛みが走る。 「さすが仏教系の武術は力があるな」 俺は苦しさに呟いた。 「道教系は軟弱よ」 このヒカリという女性は武当系武術を批判しているようだ。 「そりゃ、どうも。あ~きつい」 向こうで象君、歓喜天がクルクル回っている。 で、目が覚めた。 「なるほど、仏教系武術とは少林拳だな。元の形は同じか・・・てか難しいなあ」 と暫く技を反復していたが 「夢じゃないか」 と俺は怒り出した。結局全部自分の心の対話なのだ。 昔の剣豪などはこういう夢を見て 夢想ナントカ流、○○(神社の名前)一刀流などと言ったのだろうか。 俺の場合はガネーシャ流とでも言うのか。 しかし歓喜天などとは、言われるまで気付かなかった、自分の夢の中なのに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/02/14 07:45:54 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|