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カテゴリ:徒然奇2
厳美街道が新しくなった事によって、厳美渓中心街が素通りされる寂しさがある。
新しい厳美街道を、最早歳をとって俺が何キロで走っているか気にもしなくなった両親を乗せて (スポーツカーなのでスピード感がない) 一関市厳美渓にあるイワナ屋へ行った。 父は安代町出身で家の前に川があったという。 「特製の毒があって兄貴が上流で撒くわけだ。そうするとプカプカと・・・なっ」 「それは死んでるんじゃないか」 「死なない程度に調合するんだ。魚が死ぬような毒は駄目だ。それと獲りすぎもな。 兄弟が多いから100尾は獲って、1人10尾ずつ食べる勘定だ」 「はあ、今なら違法だな」 「家の前の川は俺んちだって、皆思っていたなあ」 「ま、そんなもんだろ」 「子供の頃にお前に食べさせようとしたら・・・」 「なんだ?喰わなかったのか」 「さばいているのみて“可哀想だ”って泣いて食べなかった」 ああ、思い出した。そしてまた喘息起こしたんだっけ。 「なんだこの新聞」 俺の問いに店中から 「これはな。こうする事によって表も裏も焦げ目がつくし じっくり熱を通して美味くなるんだぜ」 と答えられた。そして新聞を取ってくれた。 「持ち帰りで8尾下さい」 母の注文には驚いたが 「1尾オマケね」 と9尾持ってきてくれた この傷跡は記念に残すらしい。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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