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カテゴリ:徒然奇2
レスラー
※レスラー 1980年代に人気レスラーだったランディだが、20数年経った現在はスーパーでアルバイトをしながら辛うじてプロレスを続けていた。ある日、往年の名勝負と言われたジ・アヤトラー戦の20周年記念試合が決定する。 しかし長年のステロイド剤使用が祟り心臓発作を起こし倒れて現役続行を断念したランディは、長年疎遠であった一人娘のステファニーとの関係を修復し、新しい人生を始める決意をするが…。WIKIPEDIAより抜粋 「あれは俺だ~」 吼える二人組 「うおぉぉぉおおお」 抱き合って感動している二人組 こいつらだ・・・ 引く呑み仲間達(俺は急遽店の女の子に呼ばれたのだが)。 カランカラン 俺がドアを開けた瞬間 「おおっsugaさん。こっちこっち」 熱風を感じさせる男がお店の一番奥から体を乗り出して声をかけて来た。 “流石に凄いカリスマ性だ” 俺は思った。 「久しぶり、皆さん元気でしたか」 そこから始まった飲み会だった。 「sugaさん、私映画が好きなんですが最近何か良い映画はありましたか」 サスケ選手が話を振ってきた。 「そうですねえ。課長に貰ったDVDのレスラーかな。あれは良い映画だった。 ただ、中々あの映画を評価してくれる人が周りに居なくて」 残念なのだ。ドーナッツが大好きな課長もレスラーは駄目だったらしい。 課長もこのブログを見てレスラーを好きになって欲しい。 グレートサスケオフィシャルブログ(ミスドのドーナッツ) 話は逸れたが、俺をじっと見つめるサスケ選手。 「私、私が居ますよ」 震えているザ・グレート・サスケ選手。 「もしやと思って映画を観ましたが、あのコスチューム、パンフで急遽変更したリングネームはやはり・・・」 「そうです。そうです」 「そうですよね!」 「sugaさん」 立ち上がるサスケ選手。 「サスケ選手」 立ち上がる俺。 で、冒頭にいくわけだ。 「あの映画は同じレスラー仲間でも賛否両論なんですよ。 私はレスラーを否定した奴とは絶交しましたから!」 「そ、それは極端な」 ちょっと慌てた俺。一緒にいたファンが、 「えっ、じゃそれを観ないと絶交なんですか」 ほら、そうなる。ファンはビビるよ。 「そうです」 なんというキッパリ感だ、サスケ選手。 「だってそうでしょう。sugaさんなら分かるはずです。 レスラーなら分かって当たり前じゃないですか」 凄い熱意だ。俺も嬉しくなって興奮してきた。お互いこの映画を語る相手が居なかったんだな。 THE WRESTLER -"Im Here" 「最後、最後はあれしかないですよね、レスラーは」 俺はコーナーポストシーンを真似た。 「やったーーそうですよ。未練がね、ね、sugaさん」 「ちらっと見ちゃうんだよね、あそこ。もう切なくなった」 「で、でね。もう居ない」 「だからさ。お互いの気持ちなんだよ。女は辛いんだよ、男が傷つくのは」 「男はでも期待して、見てくれって・・・で、何もなくなる だったら飛ぶしかないじゃないですかあぁぁああ」 「レスラーは飛ぶしかないんだあぁぁああ」 The Wrestler - Final Scene (Glory Be) 抱き合う二人組 テーブルを挟んでやるなよ 「すれ違いなんですよ、ちょっとしたすれ違いが連続している。 私はプロレスは人生そのものだと思うんですけどね、あの映画は本当にプロレスであり人生です」 前に飲んだ時に俺の「サスケ選手にとってプロレスとは?」の問いに彼が言った台詞が繰り返された。 俺もストリートレスラーと呼ばれた男だ。今俺の周りでレスラーを語るレスラーは彼しか居ない。 (別に昔もレスラーが居たわけではないが、うっかり野郎かな) 「実は俺も、もうここは身内みたいなものだから言うけど娘が居てさ・・・」 俺は印象的なシーンを話そうとディティールを話した。 「うんうん。あの洋服屋の話ですね」 流石だ。すぐ分かったようだ。 「あの服の選び方が、ああ、俺もそうだったよなって」 と俺が言えば、 「人の話を聞かない」 とすかさず突っ込む。もう、10年来の友人のようだった。 「そうそう。なんなんだよお前って今だから言えるけど」 「それで、もうどうなるか想像つきますよね」 「バカだからまた、ねっ」 「そうなんですよ。すれ違っちゃう」 「そうか、あの映画はすれ違いなんだよ」 「そうでしょ」 彼が手振りですれ違いを表現した。 俺はそれを見てこれまでのすれ違いを一瞬に全て思い出した 「勘弁して。俺、悲しくなってきた。そうだよ、すれ違い。 小さいシーンひとつひとつがすれ違い。人生はすれ違いじゃないか。 ただね、あなたはご家族もちゃんと居るでしょ。どうなの?」 「大事にしていないから、常に不安なんですよおおぉぉおおお」 「そうか、そうなんだな。だからレスラーだあぁぁあああ」 また立ち上がり抱き合う迷惑な二人組 その度に避けたりテーブルを心配するメンバー。 「ね、あの電話をしたシーンは」 サスケ選手が振ってきた。 「もうあれしかないでしょう。レスラーなら誰でもああするんです」 「それしかないですよね。じゃ、じゃ、スーパーで切れた時は」 「俺ならもっと切れる」 ぎゃはははは、と笑う大男二人。 ロッキーズに続きレスラーズ結成だ。 テーマソング(字幕 ゴールデングローブ賞受賞スピーチ付) The Wrestler - Official Trailer THE WRESTLER-"Just One Beer" 後編へ続く ザ・グレート・サスケの飛ぶ教室 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/05/23 02:15:18 AM
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