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カテゴリ:徒然奇2
English Version
来週、父の法事で妹一家が来る事になっているが あらためてここも被災地である事を思い出し、 「盛岡でモノが入らなければ宮城はどれほどのものか」 と、何やらかにやら買いに行く事にした・・・のが昨日。 最初は秋田に行こうと思ったが、ふとK谷さんの 「岩手町や二戸には食べ物とか普通にあったよ」 の一言を思い出し、向かってみた。 俺が特に心配なのは姪の次女が しょっちゅう転んだりぶつかったりして傷をつける事だ。 という事で、子供達に懐中電灯を持たせる事にした。 電池が単4しか売っていないので、単4でまかなえるようにしなければならない。 最初は沼宮内の量販店に行ってみた。 被災していないので逆にモノが流通してこないようで 電池も懐中電灯もラジオも何もなかった。 「入荷時期は不明です」と張り紙をしてあった。 「参ったな。やはり秋田かなあ」 ここからだと鹿角か。 ふと、先日初めて知った父の実家がこちら方面である事を思い出した。 「寄ってみるか」と、カーナビに住所を入力して発車。 鹿角への通り道だった。 途中、八幡平市(西根)のメインストリートで、 「左だ左だ」と、何時もの直感が働いた。 信号も赤だったので横を見ると、ホーマックがあったので寄ってみた。 初めての店は勝手が分からん。やはり電池は単4しかなかった。 懐中電灯とラジオを何周か探していると、 「ああっ?!」 単4で点くLEDの電灯がズラリとあった。太陽光電池の小さなモノも。 無いものと思っていたから見つけるのが大変だったのだ。 周りを見ると、太陽光と単4の電灯がズラズラと。 「最近入ってきたんですよね」 店員さんに言われた。 これでやっと俺の分も買える。いつも俺の分を忘れているのだ、俺は。 横にはマックスバリュー。 「ええっ?!」 水も缶詰も豊富にあった。しかも安い。 これも持たせよう。いざという時は何時来るかわからないのだ。 「・・・もしや」 この地域のdocomoショップなら、ソーラー充電器があるかも。 早速カーナビに入力。発車。「目的地です」って目の前だった。 残念ながら無かったが、店員さんが親切で、色々アドバイスをしてくれて 蓄電用の充電器を薦めてくれた。今は震災割引がありただだった。 これは母に渡そう。俺はクルマで充電できるからな。 その親切な店員さん、色々教えてくれるし、 n島さんからも薦められ、 大槌の佐々木さんにも自慢されたのを思い出したのも相まって 俺はスマホについて尋ねてみた。 最初は別な機種を考えていたが、店員さんが自分も使っているというのと 佐々木さんも持っていたのでXPERIAに思い切って変えた。 店員さんも驚いていた。 n島さんに「スマホにしました」と言ったら 「XPERIAでしょう」とすぐに分かってしまった。何故だろう?? 「ケースとかクルマ用の充電器は今無いんですよ」 彼女が申し訳なさそうに言ったが、 「隣のホーマックにあったよ」と俺が教えたら、 「ホーマック恐るべしですね」と笑っていた。 ちなみに彼女、デスクから何でも無い状態で不意にモノが落ちた時、 「何の衝撃で落ちたんだ??」と俺が言ったら 「私の眼力です」と面白い。 日本人離れした顔で、外人に日本語が上手だねと褒められたと言う。 どこかで聞いた事があるような?? 「あんた、ここの生まれか」 「生まれも育ちも」 「成る程なあ。俺、初めて意識してここに来たけど、ここは父の実家なんだよな。 俺のルーツか。俺も君も縄文の太平洋ルート顔だよ」 「だから最初からsugaさんに親近感があったのですね」 「成る程。それは恋になるのかね」 「なりません」(キッパリ) このキッパリ感も俺のルーツだ。 震災の10日前に父が亡くなった。 先日停電の中、ふと四十九日前で蝋燭がたっぷりあったのを思い出し、 蝋燭で煌々と灯りを点けて母と食事をした。 「はは。親父が死んでいなけりゃこんなに蝋燭はうちになかったな」 葬式には俺も普段会わない近所の人達が来てくれて、俺は 「一関に母がひとりでいるので宜しく」と挨拶をした。 母は電気ガス水道が止まっている間、近所中にお世話になったという。 あの言葉も父が言わせたのではないかと思う。 急に遺書が出てきた。これは6年前に父が本当に具合悪くい時に書いたものだ。 その中に、今回の妹の状態が預言されていたような必要な金額が書いてあった。 俺も妹も遺産放棄をしており、その後に出てきたものであるが 母は忠実に実行した。 「お父さん、何でもかんでも準備していたみたいだねえ」 今回の八幡平市での事も、それを思わずにはいられない。 父の実家付近に着いてみた。 どれが父の実家か分からなかったが、 「うちの前の川で岩魚を痺れさせて獲ったものだ」 と言っていた川が、確かにあった。 最高気温15度でも雪が残っていたので、 早速スマホの最初のメールを、n島さんに「雪」というタイトルで写真を送った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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