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カテゴリ:片岡さん
K谷さんは俺に仕事を教えてくれた人で、一旦は離れたのだが
そのお陰で様々な問題を解決し業務を標準化させていった事を感謝し また同じ担当になった。 ここからの悲劇は梨崎課長、そして協力会社のK分様、K出様、H田様が知っている。 「K谷さん。俺、今日デートです」 不機嫌になるK谷さん。K谷さんは俺のモテ話がだいっ嫌いだ。 「なぜK谷さんは、俺が幸せになるのが嫌なのですか」 「嫌なわけじゃないよ」 毎朝の朝礼前のいつもの会話だ。 「そうっすよね。可愛い後輩だって言ってましたよね」 「そうだよ」 「じゃあ、俺がデートするのを喜んでくれてもいいじゃないですか」 「う~ん・・・ほら、不幸になるのが分かっているじゃない。だから悲しくなるんだよ」 こうして、一日の仕事が始まったものだ。 またまた担当が分かれてしまったが、隣から目の前に変わっただけ。 「K谷さん。送別会して下さいよ。だって俺、歓迎会もされていないじゃないですか。 歓迎もされず送別もされないなんて、自分ごとながら気の毒です」 「ええ~、だって同じ課だし目の前にいるじゃないか」 ところがだ。今回俺と同じタイミングで離れた人が居た。 「おおっ、そう言えばsugaさんだけじゃなかったな。やらなきゃ」 K谷さん、そう言ってすぐ横にいるS夫先輩に 「H内さんとU村さんの送別会しようよ」と声をかけていた。ガッカリ。 で、急遽送別会になったのだが、1人が不参加になったので中止になった。 S夫先輩は 「良いじゃないですか、別日にまたやっても。sugaさんの送別会してあげましょうよ」 と言ったらしいのだが、K谷さんが「中止中止」と言ったらしい。 まあ、俺は久々に1人で飲みに出た。最近デートが続いていたからね。 「調子悪いな」 という事で、すぐグダグダになって寝た。 朝方・・・吐く吐く。何も無いのに吐く。 どうやら胃液が溜まる度吐くようだ。胃酸過多という奴か。 「うう~」 鏡に映った顔をみると・・・この表情は?! 「先週のK谷さんじゃないか、この顔」 先週K谷さん、具合悪かったのだが、その時はすっかり今の俺と同じ顔をしていた。 「ま、また移された」 俺がどれだけK谷さんと仲が良いかと言えば、 「俺は風邪を引かない」と豪語するK谷さんが引く風邪は、必ず俺に移る。 お孫さん⇒娘さん⇒奥さん⇒K谷さん⇒俺というのもあった。 会社に出るリミットまで吐き続けた俺、実は企画に詰まると俺はよく吐くのだが 今回はK谷さんのせいにするつもりだった。 吐き気が収まって一時間遅れで会社に着いた俺。 S夫先輩が 「K谷さん、悪い事したって言っていたよ。きっと急遽送別会がなくなって 自棄酒飲んで具合悪くなったんだんだろうって」 と伝えてきた。 なるほど!その手があったか。 昼前にK谷さんに会った。 「1.K谷さんに急に送別会を中止されて心に傷を負って具合悪くなった。 2.K谷さんにいつもの様に病気を移されて身体を悪くした。どちらだと思います?」 K谷さん、笑って誤魔化していた。 ●●には不幸と入ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/14 09:30:33 PM
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