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対談：年末特集１「女神考1」続き


777suga
承久の乱は錦の御旗が負けた珍しい例だという話を聞きましたが、これ北条政子です。
そこから卑弥呼、孝謙天皇を思い出しました。
結構女帝って、政子も含み長生きして治世も良いようなんですね。
孝謙天皇は蝦夷征伐がありましたが、一般的に女帝は征服とかしないようですね。
ディフェンス専門。蝦夷征伐もディフェンスですかね。

番　茶太郎
卑弥呼も弟が戦争をしていましたねえ。

777suga
どうも女性は、神の声、自然の声、スパーナチュラルと接することが常態化しているので、何か本当の事が分かっている。
だから一般的な欲は少ないのでしょうか。
人の業など小さいものと思っているのでしょうか。

n島論説委員
まあ神功皇后っていう強烈なのもありますからね。
自然神がやはり多いんじゃないですか。水、海、山鉱山系。
あと弟橘媛みたいなお妃系が人格神。
で、それを感じようと富士宮に行ってみたのが先日のミステリーハンター「富士宮」です。


ミステリーハンター「富士宮」


番　茶太郎
お疲れ様でした。

n島論説委員
浄化の女神も核の最終処分は想定してないでしょうね。

番　茶太郎
今日はもう一本ミステリーハンターレポートがあるんですよね、n島さんは。

n島論説委員
はい。大山詣の話ふたたび、があります。
さて、突然ですが、清盛はなぜ厳島神社だったのでしょうか？奥州藤原は平泉白山神社？

菊理媛神と白山比メ神

777suga
n島さん。やはりこれは難しいです。
藤原氏は父は惨殺され女房子供も虐殺されたのですが、その恨みを全て捨てると、蝦夷の民の為に浄土を現出させるという思いを持っていました。
仏の思想がありながら戦う相手は人間です。

n島論説委員
私は、武家と浄土、浄化の女神というキーワードが浮かびますね。

777suga
日本は出雲でもそうですが、言い切れませんが、どうやら為政は新政権がするのですが、宗教は旧政権からの引き継ぎみたいですね。
ん？明治維新以降は逆にはっきりしすぎて、八百万化したのでしょうか。

番　茶太郎
武家は貴族より積極的に、地域の為政に関わっているように思います。
土着が長いからなのでしょうか。
清衡の父経清は長く蝦夷におり安倍氏の娘をもらい蝦夷方についた。そして惨殺されています。

n島論説委員
仏教の変遷から行くと、百済系飛鳥奈良平安密教系鎌倉大乗系という流れですね。
百済仏教の導入、奈良仏教、そして、桓武天皇が平安京に都を移した時に奈良の寺社を移すのを禁止して新たに最澄・空海というスーパースターを仕立てた。
まずは、奈良系の既得権益の排除でしょう。

777suga
新崎人生が強訴強訴と逆らっていましたねえ、平清盛で。

番　茶太郎
みちプロ好きだよなあ

n島論説委員
鎌倉は浄土宗、浄土真宗、時宗、日蓮という民衆の宗教と武家の禅宗の時代とされています。
これは正にやっと清盛の目指した武士の時代、それとバランスさせた民衆の時代で、浄土思想はそこにかかってきます。
一遍なんてそうとうヤバイし、日蓮も国家論を解いていますね。
かなり時代が動いてるんですが、それまでは天皇、貴族、という為政者の仏教だったのが、武家と民衆の仏教がでてくるのです。

777suga・番　茶太郎
むむっ。

n島論説委員
為政者の宗教を統治のために強要する、あるいは征服した場所の土着の神を鬼にしたり名前を変えて統治構造にとりこんできたのが、ここらで限界に来たところが鎌倉。
その切替りに浄土という概念を東と西の新興勢力が掲げたのが気になります。
新政権と宗教というより、民衆も含めた統治のあり方で動くのではないかと思います。

777suga
近くの真言のお寺で聞くと、認められた一族だけが祈祷所を作ることができたそうです。
それが南部公であったと。だから一度も江戸時代に国替えがなく続いた数少ない藩だったと。

n島論説委員
平安鎌倉時代では呪詛の事も忘れてはいけないでしょう。清盛にもでてきますね。
宗教は戦略兵器でもあり、新宗教を武家が担ぐのは敵対勢力を呪詛することもあります。
壮大な寺院を立てどこそこの神に祈ったというのは、抑止力になる。
現代的解釈では浄土とは全く反するのかもしれませんが、重要な機能で、その神を信奉する部族はその神同士の戦いになる。

777suga
日本神道に連なる神同士の戦いでは本当に部族間闘争のようです。
しかし、浄土思想はそこに新時代の理想があったと思いたいです。

番　茶太郎
さて次に、ｎ島論説委員のレポート「大山講考」にいきましょう。
実は今回の対談、このレポートから続いているのです。


続く



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