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対談：年末特集3「大山講考上」 続き



このような、水垢離場が至るところにあり、宿坊が所有しているのもあります。祓戸四神、高龗神です。他にの山の神であって愛宕:迦具土の堂もありました。紅葉がきれいです。



帰りにまた比比多神社がありました。
こちらは三宮と書いてあるが、主神は記紀の神に帰られ大山津親子は摂社扱いになっています。
元々はオオヤマツミを信仰する部族の地だったのが、天つ神の中央勢力の影響を受けたのでしょうね。



伊勢原の隣の秦野は秦氏の移住の地だったり、今の横浜のほうでなく相模の国の中心だったようです。
少し南には一宮の格式のある寒川神社がある。
この寒川大神も記紀にあまりでてきません。
オオヤマツミと同じという説もある。
ミシャグジ様や鎌倉街道との関係も面白い地です。



前にも地域活性化としての講についてやりましたね。
今回は宿坊街を歩いたのですが、さらに江戸とのネットワークを感じました。
江戸はおろか筑波山を擁する茨城あたりからも講を作っているんですね。
地域や企業を中心にした講は特定の先導、宿坊と強い関係を持ってリピーターになって、半分宗教施設である宿坊の寄進にまで協力しているのです。
繊維なんとか業組合とかの看板みましたが、いまで言う保養施設のようなものだったかもしれません。
道中も行きと帰りと宿場を変えたりしているのですが、帰りは遊郭のある精進落としを兼ねて。
世俗の汚れを水垢離し山の気にふれ参拝し帰りは精進落としでまた新たな気持で世俗に戻る。
再生の儀式であり、コミニティーの結束を深めたり、レジャーランドだったわけですね。
グリーンツーリズムとかご当地グルメやゆるキャラやいろいろやっていますが、定着しない。
やはり、地域活性化のなにかヒントがありそうな。



右のピンは相模一宮寒川神社、下が二宮川匂神社、そして大山(三宮日々他神社)です。
きれいな正三角形。
そして二宮から直交線を引くと伊勢原。寒川から引くと秦野。
真ん中は古墳群がある古くから人が住んでいた地帯ですね。
秦氏のほか、遠州、駿河という屋号も多く海岸沿いか海からきた人々が移住したんでしょう。
二宮、寒川線をのばすと鹿島へ。大山寒川をのばすと鎌倉です。次回はこの三社を回ってみましょう。

（追記）
一宮と二宮が争って、相模の国の六社が集まる神事なんだそうです。
武蔵の六社を集めた大国魂神社のような地域連合政権の名残でしょうか。

国府祭（こうのまち）-大磯町

相模に流れてきた伊勢の御師の仕掛けで、ミニ版の大山講が始まったと考えることもできますね。

お蔭参り


対談に続く


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