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狭山湖多摩湖2015春トレイル


これでも東京都です。重要な水瓶。多摩湖狭山湖をめぐるサイクリングコース。
東京近郊で数少ないマウンテンバイクで走れるダートコースです。






ここにも六道の辻がありました。地獄への入口？ならぬ武蔵の交通の要衝でしょう。
武蔵七党が駆け巡ったのでしょうか？



谷戸の風景です。谷戸は山のキワの谷間が入り組んだ人里で、武蔵では谷戸といいます。
僅かな土地で野菜を育てたり鄙びた里山に風景といえますが、
一説によると昔は平地は湿地帯が多く帰ってこのような山際に住む方が豊かな生活だったといいます。
山城や縄文弥生遺跡もこのようなところにある。



昼飯は地元野菜のスパゲッティ ノンアルコールビールです。





東京も山が多い
雲取山まで東京都。




狭山不動と山口観音
　

一応古刹ということになってますが、どうも新興の金の匂いがする。
自然は良いのですがあまり良い気が流れていないので、早々に退散。
あまりミステリーハンターは反応しません。


　



昼飯までは快適なダートを満喫したんですが、残念な風景が増えてきました。


ダム工事の犠牲者を弔う水神を祀る神社



不法投棄とラブホ街が廃墟に。

　


この辺りはトトロの森としてナショナルトラストも盛んですが、
地元地権者の自然保護運動反対の看板もあります。
農村共同体のありようを本で読んでますが、
谷戸の時代からの地権者の感覚と都会人の幻想からくる自然保護のギャップもわからなくありません。
結果として地権者が産廃や砕石、ラブホを営んでるのもあるでしょう。

まあ谷戸の時代の農家と産廃業者とラブホが手付かずの自然(水源林は柵で立ち入りが禁止されている)と共存し、
そこを高齢ハイカーと若いトレラン族とサイクリストが走り回っていて、
さらに西武球場、競輪と遊園地があるわけです。
ちなみに高尾山はハイカーとトレラン族の軋轢事故が多発して
少数のマウンテンバイカーは割り食って締め出されそうになってます。

なんだか、現代の縮図を見たようですが、
数年前に来た時より不法投棄とラブホ廃業が増えてるところの自治体(東京側)と
トトロの森と西武と宗教法人により綺麗に管理されてる入間市(埼玉側)の違いも気になりました。


なんともいえない気分で山を降りると途中に豊鹿島神社がありました。
境内を地域の人たちが綺麗に掃き清めていて、さっきの宗教法人と違った清々しさに溢れています。
谷戸の伝統を守っていますね。いやー最後に口直しをした気分です。

　


サイクリングロードの最後は珍しい自転車専用トンネル。
実は狭山湖を作った時の軽便鉄道の跡地です。

武甲山はセメントで東京を支えた。狭山湖は水を支えているんですが、
一体我々はなにをしてるのか？
谷戸に住み着いた縄文人や渡来人や蝦夷に聞いてみたいですね。