消化作用
あーまだ消化できない。全くときめかないような相手だったら、すぐに忘れるのに。忘れたら、何も考えずに生活できる。まだ絶えず頭によぎる。いつもこう。この季節になると、なぜかこういうたぐいの話がくる。去年もそうだ。一昨年も。そして、夏がくると消える。毎年何の流なのだか。頭の中から消すことができない。うれしいんだ。うれしい。なんか、この流れに乗ってみたい願望もある。だからこのときだけ、酒の量も増えるし、タバコにも手を出してみたくなる。でも解決しない。時間なんだろうな。お酒飲んで、想像の中で恋愛が展開して、いい気分に浸ることができる。こういうときこそ、どこか誰も知らない人と話をしながら飲みたくなる。特別な時間を演出したくなる。勢いに乗って、普段考えられないような時間を過ごすことができるんじゃないかなって思ったりする。そして、その誰も知らない人の存在で消化できないものを消すことができると思う。忘れる。考えなくなる。もっとあとに言ってくれればよかったのに。もっと過ごす時間が短ければよかった。明日は、どんな気分で一日を過ごすのだろう。思いっきり攻め立てたい気分。もうちょっと考えてよ!って。攻めたら、反応見せることになるから、できないしな。動揺しているこの心境そのものが。一時のゆらめぎでしかないのにな。