|
テーマ:バッグの思い出(1)
カテゴリ:バッグの思い出
はじめての銀座の思い出は、小さなエナメルのバッグとともにあります。
小学生の私と近くのお姉さん(中学生)は、お姉さんのお父様の待つ銀座まではじめての二人旅でした。 服装は覚えていないのに、あのエナメルのバッグだけは今も輝いている。 私はその日のために、ぜひ、とねだって、横浜元町のバッグ店に行き、小さくて、チェーンのショルダーがついたエナメルのバッグを買ってもらいました。 子供だましじゃない、ちゃんとしたオトナの女性用に作られた、小さなエナメルのバッグ。 いかにも銀座にふさわしくて、私はすごくおしゃれになった気持ちで、しばらくおでかけのたびにそのエナメルバッグを大事に持っていました。 その日、銀座にたどりついた二人は、お姉さんの父上に連れられて「銀座千疋屋」で、「フルーツサンド」というものをごちそうになりました。 白いふんわりしたパン、クリームに刻まれたフルーツ。なんて不思議な、なんて都会的な、オトナっぽい食べ物なんだろう! 私の銀座の思い出は、エナメルのバッグと、フルーツサンドと、その日に観た映画「アルプスの少女、 ハイジ(アニメじゃなくて洋画です)」の三つがセットになっています。 さて。 その元町のバッグ店「ミナト」は、成長して大学生になった私のはじめてのアルバイト先にもなったのです。そこではじめていろんな種類のバッグ、 イタリア製のヌメ革や、上質のベルベットなどを手にとって、 いつの間にか私はバッグが大好きになりました。 あのエナメルのバッグからそれははじまっていたのかも、ね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[バッグの思い出] カテゴリの最新記事
|