|
カテゴリ:デザインの話
ファッショングッズのアトリエモモ 小野京子です。 頭のいい人って、ものごとをシンプルに見せてくれる。 1.やるべきことの全体像を想像し 2.流れを考えて 3.ポイントを抑えて 4.出来上がりの形を考える というような 「段取り」 。 これを、「創造」にはめ込みすぎると、実はよくない のだと思う。 美大を出てデザイナーをしていた私が、 仕事をしながらテキスタイルのデザイン専門学校に通ったときのこと。 私は美大出で本職のデザイナーなので、作品作るのがめちゃ早かった。 課題の段階で、日程の割り振りから、作品の出来まで考えて、 無駄なく、 「短時間で効果的」 な方法を考えたわけ。 そうして、想像通りの仕上がりに満足し、 「優」 をいただく。 でも、ふと回りを見て気づいた。 すごく不器用なタイプの人が、 一生懸命、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返す。 うまくいかない場合も多い。 でも、本当に楽しそうに、いろんなことを試してみる。 その間に、 「あ。これ面白い」 という、発見をする。 この時間は「無駄」か? 彼女は、時間をかけて、「新しさ」「面白さ」を見出しているのだ。 課題には「時間切れ」になるかもしれないが、 この回り道の時間に、 「新たな発見」は生まれる。 効率的なやり方では、 「それ以上でも以下でもない」 。 ビジネスで求められるのは、この 打率のよさ だ。 でも、遠回りをしてこそ「今まで以上の、面白さ、新しさ、美しさ」が見つかる のね。 頭の中につまっているいろんなものや、 つながっているいろんな回路。 ここに刺激を与えるには、 一見、無駄な時間は、大切。 すごく気に入った素材を、もう一年も手元において眺めている。これは時間かけすぎか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[デザインの話] カテゴリの最新記事
|