鶴見厚子「夢の質感」展
私の恩師でもある、鶴見厚子氏の個展「夢の質感」展へ。copyright2003 Atsuko Turumi,All rights reserved.夢を、良く、みます。岬の突端の終点駅。どんどん目的地から離れてゆく電車。海辺の大きな家。「夢の質感」。手に触れられそうで、触れられない、混沌とした、でも確実に、そこにある、夢。鶴見氏は、一貫して、そんな夢の質感を描き続けています。私は、もう20年以上前から、毎年作品を見せていただいているので、その時々の、夢の、質感を、おぼろげながら感じ、画家の迷いや、思いを、共に見つめてきたような気がしています。銀座のギャラリー巷房にて、27日まで。ギャラリー巷房。銀座のうら手の、古いビルです。ビル自体、見る価値あり!クラシックな階段と、色あせて味を出しているタイル張り。いまどき、手動のエレベーターです。古いビルに一歩入ると、時間は昭和初期へとタイムスリップして、夏の暑ささえ一瞬忘れるようです。そこに掲げられた深く、青い、鶴見氏の絵画もまた現実世界から私たちをどこかに連れさってくれそう。夏の画廊散歩。いかがでしょう。